審査の甘い銀行カードローンはない!審査に通るには対策が必要

消費者金融のCMなどを見ると、「即日融資OK」や「審査に30分」など、審査時間が短いことをウリにしているものが目立ちます。

これらの売り文句を見ると、「カードローンは審査が簡単なのか?」とついつい、思ってしまいますよね。

三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」も、無人の申し込み機を使えば即日カード発行されると言っています。ということは、それほど早く審査が終わるということです。

これらの事からも、カードローンの審査は簡単で甘いんじゃないかと勘違いをしてしまいます。

ですが、実際はそんな甘いものではありません。

今回は、銀行カードローンの審査についてご説明します。合わせて、幾つかの銀行カードローンを比較して、審査に通りやすい銀行はどこかを検証します。

銀行カードローンの審査基準は厳しい?落ちる人の特徴と通らない時の対策

銀行カードローンの審査は一般的に厳しい!その理由は?

テレビCMを見ると簡単にカードを作れそうな銀行カードローンですが、実際には審査が厳しく、審査落ちする方も少なくありません。

実際、消費者金融ではカードローンで融資を受けられたけれど、銀行では断られたという方もいるようです。

ではどうして銀行カードローンの審査は厳しいのでしょうか?

金利が低いので完済前提で融資をしている

銀行は様々な事業を行っています。その内、皆さんがお金を預ける「預金」は、かけられている金利に合わせて銀行側がお金を払っていますので、利益にはなりません。

では、銀行はどうやって利益を上げているのかというと、法人や個人に向けた融資の利息から利益を得ているのです。

個人向け融資には、住宅ローンや自動車ローン、学資ローンなどもありますが、誰もが簡単に借りられるものとしてカードローンが有ります。

このカードローンでは、法律で定められた金利の中で各金融業者が金利を決めることが出来るのですが、多くの銀行ではより多くの個人のお客様に利用してもらうため、出来るだけ金利を低く抑えています。

金利が低いということは、利益が上がり辛いということでもありますので、銀行側としては完済してもらえないと赤字となる可能性もあるのです。

そこで、完済できる可能性の高い方へ融資をするために、審査を厳しくして篩にかけているのです。

融資事業で不祥事があると銀行全体の評判が落ちる

2018年春に起こったスルガ銀行の不正融資事件を見れば分かる通り、融資事業で不正や不祥事があると、社会問題として連日テレビや雑誌などで報道されることとなり、銀行名が晒される事態となります。

スルガ銀行のように銀行全体で行っていた不祥事も問題ですが、個人レベルで行った不正融資でも発覚したら世間に知れ渡る事となり、その内容が連日報道され、銀行名も晒されることとなり、一気に評判が落ちてしまうのです。

スルガ銀行の時は、融資申込者の通帳残高を改竄したり、収入を改竄したりと、本来なら融資を受けることが難しいような方でも審査が通るようにして、1億円以上もの融資を行った事例もありました。

この様に、返済能力が低い方への不正な融資は、多重債務者を作るだけでなく、自己破産者や自殺者を作りかねない状況となり、銀行の評判が落ちることとなるのです。

その為、融資をしても問題が無いかどうか、多重債務者かどうかなど、詳細に調べる必要があり、少しでも問題があると融資が出来ないと判断するため、審査が厳しくなるのです。

銀行カードローンを比較!審査に通りやすく金利が低いのはどこ?

では、幾つかの銀行カードローンについて、それぞれの商品情報を比較してみましょう。

 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」

テレビCMでもお馴染みとなりつつある「バンクイック」では、銀行窓口やWebだけでなく無人の申し込み機を使ってカードローンの申し込み手続きが出来ます。

年金利 1.8%~14.6%
融資限度額 10万円~500万円
審査時間
融資開始まで
カード発行 即日発行OK
来店申込 不要
保証会社 アコム
最低返済額 2,000円
口座開設 不要
非正規雇用 申込可

無人の申し込み機を使って申し込みをした場合、その場でカードを発行してもらえます。

但し、申し込みをした曜日や時間帯によっては後日受け取りとなることもあります。

学生や専業主婦の申し込みは不可です。非正規雇用でも、安定した定期収入が有れば申込できます。

三菱UFJ銀行カードローンのカードローンを大手8社と徹底比較!メリット・デメリット

三井住友銀行カードローン

年金利 4.0%~14.5%
融資限度額 10万円~800万円
 審査時間
融資開始まで
カード発行 即日発行OK
来店申込 不要
保証会社 SMBCコンシューマーファイナンス
最低返済額 2,000円
口座開設 不要
非正規雇用 申込可

三井住友銀行カードローンは、口座開設は不要ですが、口座を持っていると申込も本人確認書類も全てWebで手続きが完結します。

無人契約機が有り、Web以外でも申し込みが出来ます。また、契約機でカードを受け取ることも可能です。

学生・専業主婦の申し込みは不可です。非正規雇用でも安定した収入が有れば申込できます。

また、口座を持っていれば審査通過の連絡後直ぐにキャッシュカードを使って融資を受けられます。

三井住友銀行カードローンの審査基準は厳しい?審査時間はどれくらいかかる?

みずほ銀行カードローン

みずほ銀行で住宅ローンを利用している場合には、0.5%金利引き下げを行ってもらえます。

年金利 2.0%~14.0%
融資限度額 10万円~800万円
審査時間
融資開始まで 最短翌営業日
カード発行 最大4週間
来店申込 不要
保証会社 株式会社オリエントコーポレーション
最低返済額 2,000円
口座開設 必要
非正規雇用 申込可

利用にあたっては口座開設が必要となります。この場合、カード発行までに最大4週間かかります。

既に口座を持っている方は、Webのみで申し込みが完結できます。

また、キャッシュカードにローンカード機能を付けることが出来ますので、ローンカードの発行も不要となります。

自動融資サービスを利用すれば、光熱費などの引落しの際に口座残高が不足していた場合、自動的に不足分を融資してくれます。

みずほ銀行カードローンのカードローンを大手8社と徹底比較!メリット・デメリット

オリックス銀行カードローン

LINEを使った契約内容照会サービスを新たに導入。返済日や借入残高の確認を、何時でも簡単に出来るようになり、返済計画も立てやすくなりました。

年金利 1.7%~17.8%
融資限度額 10万円~800万円
審査時間
融資開始まで
カード発行
来店申込 不要
保証会社
  • オリックスクレジット株式会社
  • 新生フィナンシャル株式会社
最低返済額 2,000円
口座開設 不要
非正規雇用 申込可

楽天銀行カードローン

楽天銀行カードローンは、ネットバンク系のカードローンです。

年金利 1.9%~14.5%
融資限度額 10万円~800万円
審査時間 最短翌日
融資開始まで 最短翌日
カード発行
来店申込 不要
保証会社
  • 楽天カード株式会社
  • 株式会社セディナ
最低返済額 7,000円
口座開設 不要
非正規雇用 申込可

初回申し込み時には楽天ポイント1,000ポイントが貰えます。

ネットバンクで店舗もありませんので、全ての手続きをWeb上で行えます。また、審査に通過できれば、即日口座振り込みによる融資も可能です。

借入・返済も、楽天銀行口座を持っていれば全てネットで行えます。

楽天銀行カードローンの審査基準は甘い?学生やアルバイトにもおすすめ!

 スルガ銀行カードローン

ここまでにご紹介してきた銀行カードローンでは、申込可能の最高齢が65歳でしたが、スルガ銀行では70歳まで利用可能です。

また、カードローンカードに、VISA機能を付けることも出来て、クレジットカードとして利用することも可能です。

スルガ銀行カードローンの審査は厳しくない!審査に通る5つのポイント

年金利 3.9%~14.9%
融資限度額 10万円~800万円
審査時間 最短当日
融資開始まで
カード発行 最短1週間
来店申込 不要
保証会社
  • スルガ・キャピタル株式会社
  • ダイレクトワン株式会社
  • 株式会社オリエントコーポレーション
最低返済額 3,000円
口座開設 不要
非正規雇用 申込可

審査の甘さと金利の低さは両立しないので注意!

ご覧いただいて分かる通り、銀行によって金利が違います。

この金利の違いは、様々な理由がありますが、例えば楽天銀行の場合は店舗を持っていないネットバンクということで、諸経費がかからず、その分金利を低くしても利益に影響が少ないということが言えます。

また、大手銀行も金利を低くしても法人融資による利益があるため、より多くの方に利用してもらえるように低金利を設定できています。

但し、金利が低い分逆に審査は厳しくなります。

また、保証会社が2件あると審査に通過しやすくなります。

これは、保証人を立てない代わりに保証会社が保証人代わりになってくれるのですが、1社目が保証できないと判断して審査を通さなくても、2社目が審査を通す可能性があるからです。

とはいえ、2社目の審査が甘いというわけではありません。2社ともに断られることもあります。

銀行カードローンの審査は厳しい!通るための対策

厳しい審査を通過し、銀行カードローンを利用するためには、不安要素を消しておく必要があります。

そこで、ここでは審査に通過するための対策をご紹介します。

希望限度額をできるだけ下げる

銀行によって最高融資額に違いがありますが、最初からその様な高額な融資を希望するのは絶対にダメです。

例えば、800万円の融資を希望する場合、年収は最低でもその3倍2400万円は必要と考えましょう。

昨今、多くの銀行が「総量規制」を導入していますので、借入総額が年収の1/3以上にならないよう、融資額を決定します。

その為、あまり高い金額を希望すると、年収から鑑みて融資できないと判断されてしまいます。

自分の年収の1/3未満を希望額として申し込みをしましょう。

信用情報がクリーンになるまで待つ

信用情報とは、各種ローン・クレジットカード・物販購入の分割払いなどの契約情報・返済情報などの事で、情報機関企業に登録されています。

日本国内には、以下の3つの信用情報機関が有ります。

見て頂くと分かる通り、信用情報機関によっては、会員になっていない金融企業があることが判ります。

ということは、審査の時に利用する情報機関によっては自分のカードローンなどの利用履歴が判らないのではないかと安心しますよね。

ですが、残念ながらこれら情報機関は、お互いに情報交換をする仕組みを持っており、お互いが持っている事故情報と言われる情報は、ネットワークを通じて情報交換をしています。

では、信用情報にはどのような内容が登録されるのかというと、以下の様な内容です。

  • 申込み情報
  • 契約情報
  • 借入情報
  • 返済情報

例えば申し込み情報とは、カードローンなどに申し込みをした事実で、審査に通過せず契約に至らなかった情報でも6か月は記録として残ります。

JBAでは1年間記録が残ります。

一度にいくつものカードローンに申し込みをしたり、申し込みを繰り返したりすると、その情報もすべて残る事となり、審査で不利になります。

記録は、内容によって、また情報機関によって記録期間に違いがあります。

CIC JICC JBA
扱う情報 消費者金融・クレジットカード 幅広い金融機関 銀行・信用金庫など
申し込み情報 6か月
契約情報 契約期間中及び契約終了から5年
借入情報 完済日から5年
返済情報 契約期間中及び契約終了から5年
延滞情報 解消から最長5年 解消から最長1年 解消から最長5年
債務整理 最長5年 官報情報は10年

この表の通り、返済に関する情報では5年、債務整理をすると最長10年は記録として残ります。

また、これらの情報の中には、携帯電話やスマホなどの利用料に関する情報も含まれています。

スマホ代の延滞経験がある方は、5年はその情報が残っている可能性があり、その為に審査に落ちる可能性もあります。

そして、これらの情報は全て各情報機関に問い合わせることが出来ますので、現在の自分の信用情報を知り、他社借入情報や延滞情報など、自分にとって不利となるような情報がある場合には、それらがクリアになるまで新しい融資の申し込みは控えるようにしましょう。

他社借入をできるだけ減らす

先程もご説明した通り、年収の1/3以上の融資を行わないように、多くの銀行でも自主規制を始めています。

その為、他社に借り入れがある場合、その借入残高によっては新たな融資を行わないと判断する銀行も多く、審査落ちする可能性があります。

新しいカードローンの申し込みを行う前に、他社からの借り入れは出来るだけ減らしておきましょう。

申込み内容に嘘の記載をしない

審査を有利にするために、年収や借入情報など、申し込み時にうその記載をしても簡単にばれてしまいます。

先ず、借入情報ですが、先ほどご紹介した通り、信用情報として全ての情報が残ります。

そして、現在も他社に借り入れが残っていれば、当然その情報もすべて残るわけですから、嘘を記入しても直ぐにばれてしまいます。

また年収も、勤続年数と年齢と会社の規模からある程度は判断できますので、嘘を記入しても直ぐにばれます。

特に、申し込んだ銀行の口座を持っており、且つその銀行口座を給与受け取り用としていれば、ばれて当然です。

嘘の情報で申し込みをした場合、銀行側がその行為を悪質と捉えれば、当然その嘘の内容で申し込みをしたという情報も全て信用情報機関に登録されてしまいます。

どの情報も嘘は書かず、正直に申告しましょう。

最低でも年収200万円以上は確保する

銀行によっては、最低60万円の年収でも融資をしてくれることが有るようですが、低所得という以外の懸念事項が無く、完済できそうだと判断された稀なケースです。

一般的には年収200万円以上はあった方が、銀行側としても安心して貸し付けることが出来ます。

同じ10万円を借りるにしても、年収100万円で希望額10万円だと、年収の1/10ですが、200万円なら年収の1/20です。

年収に対する借入額の割合が少しでも少ない方が、銀行側としても多重債務者とする心配もなく、また返済の可能性も高くなりますので、審査も通しやすくなります。

アルバイト(非正規雇用)から正社員へステータスを上げる

多くの銀行では、非正規雇用でも安定して収入があるなら融資をしてくれます。

ですが、やはり非正規雇用では「いつ仕事がなくなるかわからない」という雇用不安と、長期休暇が有る月は収入が落ちるという不安定さもあり、正社員から比べるとどうしても融資には不利な条件となります。

確実に融資を受けたいなら、正社員になれるよう就活に励みましょう。

審査が甘いカードローンは銀行よりも消費者金融

ここまでの説明で、銀行カードローンが甘くないということがお判り頂けたことでしょう。

審査に通るか不安だという方は、消費者金融のカードローンを利用することも検討してみましょう。

消費者金融は、「総量規制」はありますが、銀行ほど審査が厳しくありませんので、銀行カードローンを断られても、消費者金融なら審査に通る可能性もあります。

銀行カードローンと消費者金融の審査の違いを図解で解説!

金利の高さは無利息期間サービスでカバー

審査が銀行よりも甘い理由の1つに金利の高さが有ります。

銀行カードローンは、基本的に金利が低く設定されていますので、低額融資の場合にはそれほどの利益を上げることが出来ず、その為完済できる方へ融資をするために審査が厳しいのですが、消費者金融は違います。

金利を高めに設定することで、延滞があった時にもしっかりと利益を上げられるようにしています。その為、多少難有りの方でも審査に通ることが有るのです。

また、多くの消費者金融では、初回申し込み時に限り無利息期間を設けており、概ね30日ですので、最初の返済日までに全額返済出来れば利息が付くことはありません。

一時的にお金が必要で、直ぐにでも返済できるのなら、例え金利が高くても無利息期間にできるだけ返済しておけば、利息も高くなりすぎることはありません。

自動契約機を使えば最短1時間で即日融資

消費者金融の多くは、自動契約機を準備して店舗の営業外でも申し込みが出来るようにしています。

ネットからでも申し込みは出来ますが、この場合カードの受け取りに時間がかかることが有ります。

自動契約機なら、申し込んだ時間帯や曜日にもよりますが、基本的には即日融資OKですので、急いでお金が必要という方は、ネット申し込みよりも自動契約機です。

無人契約機(自動契約機)とは?設置場所・利用方法・審査の注意点

銀行カードローンに申し込む際は審査対策をしっかりやろう

消費者金融のカードローンでは金利が高く、返済額が多くなってしまいます。

その分審査は甘くなり、銀行カードローンを利用できなかった方でも、即日融資してもらえる可能性があります。

ですが、やはり金利が低く後々の返済額がそれほど多くならない銀行カードローンの方が、毎月の返済額もそれほど多くならず、返済計画も立てやすくなります。

その為、厳しい審査を通過するために、しっかりと審査対策をしておきましょう。

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