消費者金融(サラ金・街金)なんて闇金と似たようなものではないか、と考える方は多いです。
しかし、消費者金融と闇金は合法か非合法かの大きな違いがあり、間違えて非合法の闇金を利用すると経済的・社会的に取り返しのつかないダメージを受ける可能性があります。
このページでは消費者金融と闇金の違いについて詳しく解説していきます。
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消費者金融は昔サラ金(サラリーマン金融)と呼ばれていた
消費者金融とサラ金は全く同じものを指します。
昔の消費者金融のメインターゲットがサラリーマンだったことから、略してサラ金と呼ばれるようになりました。
しかし昨今では女性専用のカードローンを提供する消費者金融も増えており、いまや老若男女問わず多くの方が消費者金融を利用しています。
現在は主婦・学生など幅広い人が利用している
消費者金融は一定の収入があれば原則誰でも利用できるため、昨今は主婦や学生の方のカードローン利用も増えています。
以下に日本貸金協会が平成30年にまとめた資金需要者等の現状と動向に関する調査結果報告から、男女別と職業別のカードローン利用者をまとめました。
調査年度 | 男性の割合 | 女性の割合 |
---|---|---|
2015 | 81.5% | 18.5% |
2014 | 78.7% | 21.3% |
2013 | 77.9% | 22.1% |
職業 | 割合 |
---|---|
正社員 | 55.7% |
契約社員・派遣社員・嘱託社員・パート・アルバイト | 16.6% |
自営業者 | 8.6% |
会社・団体の経営者・役員 | 4.5% |
公務員・非営利団体職員 | 3.2% |
教職員・医師・弁護士など | 2.4% |
専業主婦(主夫) | 0.8% |
無職・その他(フリーター含む) | 8.2% |
以上よりメインターゲットがサラリーマンだった昔とは違い、現在は幅広い職業の方がカードローンを利用していることが分かります。
独立系の消費者金融を「街金」と言うことも多い
街金も消費者金融のことを指しますが、独立系の中小消費者金融を特に街金と呼ぶ傾向があります。
街金の特徴としては以下などを挙げることができます。
- 地域に密着した融資をおこなってる
- 店舗数が1~数店舗ほど
- 大手消費者金融(アコムやプロミスなど)よりも審査に通りやすい
そのため審査の通りやすさを重視する方は、街金と検索して出てきたカードローンを利用するのも良いでしょう。
大手の街金は銀行グループに吸収された
2000~2015年頃までに多くの街金で過払い金請求や金利に関する法律の改正がおこなわれ、大手の街金業者は銀行系グループに吸収されました。
銀行系グループに属している街金としては以下などを挙げることができます。
消費者金融名 | 系列銀行 |
---|---|
アコム | 三菱UFJフィナンシャルグループ |
プロミス | SMBCグループ |
SMBCモビット | SMBCグループ |
ノーローン | 新生銀行グループ |
一方、大手消費者金融の中で唯一アイフルだけが銀行の参加に入っていません。
しかし銀行系グループに所属しているからといって、金利が安い訳でもありませんし、審査の厳しさが変わることありません。
そのため消費者金融(街金)を選ぶ際に銀行系グループに所属しているかどうかは、あまり気にする必要性はないと言えるでしょう。
中小の街金は未だ独立を保っていることもある
一方、以下などの中小の街金は銀行系グループに属していません。
- セントラル
- スペース
- ニチデン
- ビアイジ
- ライフティ
- フクホー
- アロー
- フタバなど
上記の街金は独立の有無ではなく、事業の小ささから審査に通りやすい傾向にあります。
ただし、借入限度額は高くても100万円程度である可能性が高いため、利用の際には注意が必要です。
消費者金融は総量規制の対象
総量規制は借入限度額に関する法律のことで、簡単に言うと年収の3分の1以上の融資を禁止する規制のことです。
例えば年収300万円の人はどの消費者金融を利用したとしても、100万円以上の融資を受けることはできません。
過去に消費者金融は年収に関わらず高額の融資をおこない、お金が返せなくなる債務者を増やしたことから総量規制の対象に入りました。
2017年から銀行カードローンも実質総量規制の対象に
銀行系カードローンは総量規制の対象外であるため、年収の3分の1以上の融資を希望する際は銀行系カードローンを利用しよう!と紹介しているページもありますが2017年10月19日より、3大メガバンク(三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ)は年収の3分の1以上の融資をおこなわない自主ルールを導入しました。
そのため2020年現在、年収の3分の1以上の融資をカードローンで受けることは難しいと言えるでしょう。
闇金は認可を受けてない非正規の金融機関
消費者金融や銀行など貸金業を営むためには金融庁に申請をおこない、認可を受ける必要があります。
この認可を受けていない非正規の金融機関のことを闇金と呼び、存在自体が違法な業者です。
認可を受けているかどうか区別する方法としては、貸金業者の登録番号を確認すると良いでしょう。
正規の金融機関はホームページの一番下の部分に、登録番号と日本貸金業協会会員の番号が記載されています。
また、闇金業者を利用すると以下などの被害を受ける可能性が高いです。
- 法外な高金利を負わせてくる
- 暴行・詐欺
詳しくは次から見ていきましょう。
利息制限を守らず法外な高金利を負わせてくる
貸金業者は利息制限法や貸金業法に違反しない範囲でカードローンの金利を設定しています。
しかし、闇金業者は10日で1割(年率3600%)などの利息を負わせるケースが多く、正規の金融機関の年20%と比べるとその法外さがよく分かります。
また、広告では金利が全くかからないと宣伝していたにも関わらず、実際には高い金利を取られるなどの被害も少なくありません。
闇金の利用は絶対に避けましょう。
暴行・詐欺などの二次被害の危険性も高い
取り立ての際に暴行などを用いて利用者から無理矢理返済を迫るのも闇金業者の特徴の一つです。
また、融資の際に利用者の個人情報を入手するだけして連絡が一切取れなくなる個人情報詐欺の被害も多く報告されています。
闇金を利用すると返済だけではなく、暴行や詐欺などの被害に遭う可能性も出てきます。
例え甘い条件を提示されたとしても、闇金の利用だけは止めましょう。
消費者金融は怖いサービスなの?
闇金と消費者金融が混同される原因の一つとして、過去には消費者金融も闇金紛いの営業をしていたことが挙げられます。
しかし、多重債務者が社会問題になった頃からの法改正や厳しい罰則、相次ぐ摘発により現在の消費者金融は利用に全く危険のない金融機関になったと言えます。
詳しくは次から見ていきましょう。
過激な取り立ては昔の話
過去に利用者数第1位を記録した武富士などは、以下などの過激な取り立てをおこなっていました。
- 利用者の親族から取り立てをおこなう
- 利用者の子供の学校へいく
- 深夜に「カネカエセ」などの電報を送る
しかし今時そういった取り立てをおこなえば、即座に行政処分を受けます。
返済の滞納が続けば財産の差し押さえを受ける可能性はありますが、現在ではプライバシーを無視した取り立てがおこなわれる可能性は皆無だと言えるでしょう。
法改正により超高金利を負わせる心配はなくなっている
平成22年6月18日に改正貸金業法が施行され、カードローンの上限金利が年29.2%から20%に引き下げられました。
そのため現在では年20%を少しでも超える金利のローンは全て無効になり、上限以上の金利を課した金融機関は厳しい処分を受けます。
つまり正規の金融機関の利用に限って、年20%以上の高金利を課せられる心配はありません。
大手消費者金融が便利で安全!
一方、大手消費者金融は以下などの特徴から闇金と違い便利かつ安全な消費者金融と言えます。
- テレビやCMなどで知名度が高い
- 全国の無人契約機から契約手続ができる
- 無利息期間サービスを利用できる
詳しくは次から見ていきましょう。
テレビCMで一般知名度も高い
テレビのCMで「初めてのアコム」などのキャッチフレーズを聞いたことがある人は多いでしょう。
基本的に一般知名度が高い商品は多くの人から評価を受けている商品であり、一定以上の安全性を見出すことができます。
そのため、ローン選びにおいてはよく広告で見かけるかどうかを基準にするのもおすすめです。
全国の無人契約機から気軽に手続きできる
大手消費者金融であるアコム・アイフル・プロミスは、日本全国に数十機以上の無人契約機を設置しています。
無人契約機を利用すれば、人に会うことなく最短数時間で融資を受けることが可能です。
この利便性の高さも大手消費者金融の魅力だと言えるでしょう。
無利息期間サービスで最大30日間金利0
一部の大手消費者金融は新規契約者限定の無利息期間サービスを提供しています。
多くの大手消費者金融が設定している無利息期間は30日程度ですが、プロミスは独自のポイント(プロミスポイント)を利用することで無利息期間を1~2週間程度延長させることができます。
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消費者金融と闇金は全く違う!混同しないようにしよう
ここまで消費者金融(街金・サラ金)と闇金の違いについて解説してきました。
消費者金融は合法的な金融機関であり、闇金は認可を受けていない非合法の貸金業者です。
しっかりと区別をつけて闇金を利用することのないようにしましょう!