【2020年3月】三和ファイナンスにはもう過払い金請求できない!理由と変遷を徹底解説!

三和ファイナンス

車が趣味で、25から35まで整備費用などでプロミスを利用していました。

三和ファイナンス(SFコーポレーション)は1972年に貸金業の経営を開始し、2006年時点では400以上の支店を有していました。

そのため。過去に三和ファイナンスを利用していたという方も多いでしょう。

では、三和ファイナンスに過払い金請求はできるのでしょうか。

結論から言うと、2020年現在、三和ファイナンスに過払い金請求はできません。

なぜならば、三和ファイナンスは既に破産しているためです。

このページでは、三和ファイナンスへ過払い金請求ができない理由・三和ファイナンスの現在までの経緯・過払い金の回収ができる業者・過払い金請求をした人の体験談などを紹介していきます。

また、過払い金請求ができない業者や、破産が近い企業の特徴などについても紹介するので、そちらも参考にしてください。

三和ファイナンス(SFコーポレーション)に過払い金請求はもうできない

冒頭でも説明した通り、三和ファイナンスには既に過払い金請求ができません。

理由や経緯については、次項から詳しく見ていきましょう。

破産した会社からは過払い金は請求できない

まず過払い金請求をするためには、以下の条件を満たしていることが必要です。

  • 2007年6月以降に消費者金融などを利用していた
  • 利用していた金融機関の金利は20%以上だった

三和ファイナンスは20%以上での金利でローン商品を提供していたため、過払い金請求の対象に入っていました。

事実、改正後には多く三和ファイナンスに過払い金請求が寄せられ、その総額は3億円以上になりました。

しかし企業の資産を超えた過払い金請求を受けたことや、業務停止処分を受けたことで、三和ファイナンスは破産の申し立てを開始しました。

一度、破産が開始すると過払い金は債権の配当という形で回収するしかありません。

そして、債権配当の受付は2015年12月11日に終了しています。

そのため、2020年現在、三和ファイナンスから過払い金を受け取ることはできないのです。

結局配当金は幾ら貰えたの?

2017年の1月10日にSFコーポレーションのホームページにて「最後配当の実施について」というページがアップロードされました。

ページの内容をまとめると以下の通りになります。

  • 最後配当の配当率は、3.27803%です
  • 2017年の1月中旬より、配当通知書を発送します
  • 配当金の支払は、指定された口座への振込送金により行います
  • 債権届出の受付は終了しているため、債権届出書を提出しても配当手続の対象にはなりません。

配当率が3.27803%ということは、10万円の過払い金があったとしても、3278円しか受け取れなかったということです。

金融機関が破産をすると、配当金はおよそ3~10%に設定されることが多いです。

一方、破産前であれば、70~100%以上(利息分)の過払い金を受け取ることができます。

重要なのは、利用している金融機関が破産しないかチェックすることです。

このページの最後に、破産が近い企業の特徴を紹介するため、参考にすると良いでしょう。

三和ファイナンスの変遷

三和ファイナンスの現在に至るまでの変遷は以下の通りです。

出来事
1972年 創業
2007年 貸金業規制法違反により最大2ヶ月間の業務停止命令を受けた
2008年5月 同法違反により、業務停止命令と業務改善命令を受ける
2008年9月12日 利用者達から、過払金返還請求権を理由に破産を申し立てられた
2008円9月17日 かざかファイナンス(現クロスシード)が三和ファイナンスの株式を全て取得した
2008年10月 利用者達の請求債権の全額を支払うことに同意し、破産申立を取り下げるが、取り下げ後まもなく支払を拒否し始める
2011年8月 東京地裁から破産手続開始決定を受け倒産をした
2013年 破産管財人は三和ファイナンスの創業者らに配当金変換訴訟を提起するが、一切棄却された

三和ファイナンスは最初の業務停止命令から、およそ4年で倒産に至りました。

業務停止命令が出たら、倒産が近いと言えます。

三和ファイナンス(SFコーポレーション)はどんな会社だったか

三和ファイナンスはどういった会社だったのでしょうか。

以下に三和ファイナンスが行ったことをまとめました。

  • 債務者の家族に借金の肩代わりを強要した
  • 親族の家まで取り立てをした
  • 脅迫紛いな電話をかけてきた
  • 顧客台帳を隠ぺいした
  • 電話に出た家族に子供の学校名を執拗に聞いた
  • 裁判で決定された書類の期日を守らなかった

以上の様に、破産の前後ともに企業として問題があったと言わざるをえません。

過払い金を回収できない業者一覧

三和ファイナンスと同じく既に過払い金を回収できない業者は以下の通りです。

  • 武富士
  • クラヴィス(リッチ・ぷらっと・クオークローン・タンポート・シンコウ・東和商事)
  • クロスシード(ネオラインキャピタル・かざかファイナンス・ライブドアクレジット)
  • ネットカード(オリエント信販・GMOネットカード)

近年、消費者金融の利用者数は減少傾向にあります。

今後、倒産する中小消費者金融も出てくるでしょう。

中小の消費者金融を利用している方は、早めに過払い金請求を行うことをおすすめします。

過払い金を回収できる業者一覧

一方、2020年現在、過払い金を回収できる業者は以下の通りです。

  • アコム
  • プロミス(SMBCコンシューマーファイナンス・三洋信販・ポケットバンク)
  • レイク(新生フィナンシャル・GEコンシューマーファイナンス)
  • アイフル(ライフ)
  • CFJ(ディックファイナンス・ユニマットライフ・アイク)
  • ニコス(日本信販)
  • オリコ
  • セディナ(オーエムシーカード・セントラルファイナンス・クオーク)
  • エポス(ゼロファースト・丸井カード)

上記の消費者金融は大手に属する金融機関であるため、すぐに倒産する可能性は低いと言えます。

しかし、三和ファイナンスも大手に属する金融機関でしたし、油断は禁物と言えます。

上記の中に利用している消費者金融があれば、動向をチェックしておくことをおすすめします。

過払い金請求をした人の体験談

ここからは、過払い金請求をした人の体験談を紹介します。

3年前の過払い金を裁判なしで請求

性別 男性
年齢 38歳
職業 整備工
車が趣味で、25から35まで整備費用などでプロミスを利用していました。限度額は30万円程度で10万や20万を借りては返してを繰り返してましたね。

電車の吊り広告で、過払い金請求のことを知って「少しでも戻るなら…」と考えて過払い金の請求をしました。

司法書士さんに調査してもらったら、50万円以上の過払い金があることが分かりました。

ただ裁判まではやる気力もなかったので、先生には「早くてそこそこ戻ってくればいいです」とお伝えしたところ、40万円の過払い金を受け取ることができました。

手続は全てお任せしていたので、僕は判子を押すぐらいでしたし、費用も10万円ちょっとで済みました。

過去にプロミスを利用していた方は、相談した方が良いと思います。

裁判をして120万円の過払い金をゲット

性別 女性
年齢 48歳
職業 主婦
介護やら趣味やらのお金が足りなくて、アコムを利用していました。なんだかんだアコムは15年ほど利用していたのですが、過払い金があるかもしれないと思い、司法書士事務所へ相談に行きました。

計算してもらうと、100万円近くの過払い金があったんですね。

介護は終わっていましたし、老後の不安の方が大きかったので「時間がかかっても良いのでなるべく多くお願いします」と先生には伝えました。

結局、1年以上かかりましたけど、過払い金の満額プラス利息で、120万円を受け取ることができました。

先生からは「140万円を超えると弁護士に頼む必要がある」と言われたので、ベストなタイミングで請求できたと思います。

丁寧に対応してくださったので、ひとまず相談をするだけでも良いと思いますね。

破産が近い消費者金融の特徴

前にも説明した通り、金融機関が破産をすると、受け取れる金額は大きく減ります。

そのため、利用している金融機関のニュースはチェックしておくことをおすすめします。

下記に挙げるようなことが起きている場合は、そのなるべく早く過払い金請求を行いましょう。

  • 上層部の人間の入れ替わりが激しい
  • 店舗の縮小が続いている

詳細は次項から解説していきます。

上層部の人間の入れ替わりが激しい

取締役や社長、CEOなどが交代すると、ホームページなどでその旨が公開されます。

基本的に役職付きの人間が頻繁に交代することはありません。

もし数年に一度の頻度で、上層部の人間が交代している場合は、経営が上手くいっておらず責任をなすりつけあっている可能性があります。

中小の消費者金融の場合は、大きく載っていることは少ないですが、代表者の名前程度は把握しておくことをおすすめします。

店舗の縮小が続いている

また、各店舗の経営状態も会社の状態を表しています。

店舗の縮小はコストカットの末期に行うものであり、次々に店舗が閉業している場合は、経営状況は悪いと言えます。

いつも利用している店舗以外にも、閉業店舗がないかチェックしておくことをおすすめします。

過払い金は早く請求しよう

ここまで、三和ファイナンスに過払い金請求ができない理由・変遷・過払い金請求ができない業者などを紹介してきました。

倒産をしていなくても、過払い金は10年で時効が成立します。

過払い金の可能性があれば、なるべく早く司法書士に相談をしましょう!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする