あまりカードローンと賃貸の入居審査は関係ないように感じる方も多いでしょう。
しかし、実際には入居審査中にカードローンが影響し、審査に落とされる可能性もあります。
賃貸に入りたいと思っている方は、カードローンの利用状況には気を付けなければなりません。
なぜカードローンを利用していると賃貸物件に入れないのか、そして賃貸の入居審査で落とされてしまう理由などについて説明します。
入居審査でも信用審査が行われるケースもある
入居審査というのは、あらゆる項目を確認し、本当に賃貸に入居しても大丈夫なのかを確認しています。
その段階では信用審査という項目も存在します。
信用審査は借金等を抱えていないのかをチェックし、最終的に入居しても問題がないのかを判断する審査です。
カードローン等の信用情報を踏まえて、本当に入居して大丈夫な人なのかを保証会社が判断しています。
この保証会社の中には、クレジットカードを発行している会社もあります。
クレジットカードを発行している会社であれば、CICという組合に加入していますので、カードローンの信用情報が確認できるのです。
つまりCICに加入している保証会社が審査を担当している場合、カードローンの状況などを踏まえて審査の判断が行われるのです。
もしカードローンを利用していた場合、信用審査を行っている会社がCICに加入しているのであれば、入居審査に落とされる可能性もあると思ってください。
保証会社がカード会社以外なら問題なし
一方で、CICに加入していない普通の保証会社の場合、カードローンの信用情報を調べられません。
CICに加入している会社でなければ、勝手にカードローンの信用情報等を見られない仕組みですので、普通の保証会社が信用審査を担当している場合は影響がありません。
また、保証会社が必要ない賃貸も近年は増加しています。
賃貸物件の審査で保証会社を不要としている場合、カードローン等の情報も見られません。
保証会社を必要としない賃貸物件であれば、カードローンの利用状況等を踏まえて審査は行われません。
カードローンが原因で入居審査に落ちる要因
カードローンを利用していた人が入居審査に落とされてしまう要因は2つあります。
その2つについて説明すると同時に、どうして入居審査に落とされてしまうのかも紹介します。
返済の延滞や滞納をしている
過去にカードローンの延滞や滞納を起こしている人は、入居審査に落とされてしまいます。
最大の理由は延滞をしているという情報が信用情報機関で確認できて、信用できないと判断されるためです。
延滞や滞納は信用情報機関に一定の期間だけ掲載されています。
この情報が消えるまでは、延滞をしたという内容は延々と残され続け、あらゆる審査で悪いイメージを与えます。
賃貸の入居審査というのは、家賃を支払ってくれる人を判断するために行っています。
その審査中にカードローンの延滞を行っている、もしくは滞納をしているという情報が確認出来た場合には、審査に落とされます。
カードローンの返済もしていない人が、家賃を払ってくれるのかという疑問が生じると同時に、信用情報機関に延滞という情報だけでもイメージが悪く、保証会社は危ない人と判断するのです。
過去に延滞を起こしている人、もしくはカードローンの滞納を続けて放置している人などは、賃貸の入居審査で落とされる可能性が高くなります。
ただ、CICに加入している保証会社でなければ、これらの情報は確認できないため審査に影響はありません。
借入額が大きすぎる
現時点で借りている借金の額が多すぎる場合も審査に落とされてしまいます。
これは借金を返すのが優先され、家賃滞納を引き起こす可能性が高いと判断されるためです。
借金の返済を行わないと、遅延損害金の対象となるどころか、延滞によって電話連絡が多くなります。
場合によっては賃貸の管理者に対して連絡を入れる可能性があります。
現時点で借りている借金が多すぎると、借金を優先して返済する代わり、家賃を滞納するのではないかと思わるのです。
保証会社は借金を多く抱えている人は保証できないと判断し、審査に落とす選択を取ります。
カードローンの借金が多いと、あらゆる項目で審査に落とされる可能性が高まってしまいます。
現時点で借りている借金の額が多すぎるのであれば、返済等を踏まえてある程度借金を減らすように心がけてください。
カードローンが原因で入居審査に通らないときの対処法
カードローンの借入や過去の情報が影響して、入居審査に通らない状況になった場合、2つの方法によって対策が可能です。
また、借金額が影響しているのであれば、返済を行って情報をいいものに変えるという手段もあります。
ここからはカードローンで借入を行っている場合でも、入居審査を通過できる方法について紹介します。
同居人名義で部屋を借りる
もし同居人がいるのであれば、同居人名義で部屋を借りておく方法もあります。
同居人がカードローンを利用していない場合、カードローンによって保証会社が入居審査に落とすような状況を作らないため、確実に入居審査を通過できるのです。
同居人と一緒に部屋を借りるという前提であれば、借金等を行っていない人が部屋を借りたほうが確実で、安心して入居審査を通過できます。
借金を抱えている場合は、どうしても入居審査で借金の影響が出てしまい、審査に落とされる可能性も非常に高くなってしまうからです。
そこで借金をしていない同居人にお願いして、同居人名義で部屋を借りてもらうという手段を取ります。
これなら借金の影響を受けることなく、確実に賃貸物件を借りられるメリットがあります。
借金を抱えている方は同居人に相談して、同居人の名義で借りてほしいという話を伝えておきましょう。
なお、同居人がいない場合はこの方法を取れません。
その場合は次の方法を試してください。
保証会社不要の部屋を探す
賃貸物件の中には、保証会社がカードローンの信用情報を確認できない場合、もしくは保証会社が不要とされているものもあります。
ただ保証会社は個人で調べてもCICに加入しているかどうかの判断がつかないので、ここでは保証会社不要の部屋を探す方法を取りましょう。
保証会社を必要としない場合は、カードローンでかなりの額を借りている場合でも、そして延滞や滞納を起こしていたとしても入居審査を通過できます。
保証会社が審査を行わないため、金融関連の問題を調べられず、カードローンに関連する問題が不動産業者等に知られないためです。
また、保証会社を利用しても、CICに加入していない場合はカードローンの情報がわからないので、保証会社によっては借金を多く抱えても審査を通過できる可能性があります。
保証会社不要の部屋はそれなりにあります。
色々な賃貸物件を検索し、保証会社不要と書かれている部屋を探しましょう。
借金を返済して対応する
上記2つの方法を取れなかった場合は、まず借金を返済してみましょう。
カードローンの借入額が多すぎた場合は、借金の返済がしっかり行われ、借入額が抑えられれば審査を通過できます。
借金の返済だけでも入居審査の状況は変わります。
現時点で借りている額が多い人は、まず現在の借金を減らすことに力を入れて、審査を通過できる情報に変えてしまいましょう。
カードローンで賃貸物件に入居できない問題を避けよう
カードローンというのは本当に便利なものですが、賃貸物件の入居審査に落とされる可能性があり、場合によっては希望していた賃貸に入れない可能性もあります。
保証審査を行っていた会社が信用情報を確認出来た場合は、カードローンの借金が影響して審査に落とされてしまいます。
保証会社によって審査に落とされる人は、保証会社を必要としていない賃貸を探したり、他の人に部屋を借りてもらうなどの対策を取り、カードローンによる影響が審査に及ばないようにしましょう。