リボ払いはやばい!危険!返済の長期化による利息額の増加の恐れ

買い物をする際に手元に現金が無かったり、ポイントが溜まるといった理由でクレジットカード決済を利用する場合もあります。

クレジットカードで買い物をすると高額な商品でも何回かに分けてお金を支払っていくことができ、とても便利です。

そんなクレジットカードでの支払い方法として、テレビのコマーシャルでも聞く機会が多いのがリボ払いです。

リボ払いは利用すると負担が軽くなる反面、気軽に利用できないほどの危険性も秘めています。

リボ払いの基本的な仕組み

通常の分割払いの場合は支払っていく回数を設定することができ、設定した回数に応じて月々の金額が変動します。

一方リボ払いは支払う金額を自分自身で設定することができる支払い方法です。

リボ払いを利用すれば、例えば100万円の商品を購入したとしても月々の支払いを1万円に設定することが可能です。

賢く利用しさえすれば便利ではありますが、実際には利用者にとって危険性の高い支払方法のため、安易に利用しない方が良いでしょう。

支払い額は元本返済額+手数料

クレジットカード会社はカードを所有している人が利用すると利用者の代わりに利用した店舗に対してお金を支払います。

そして利用者から契約した支払い方法でお金を受け取ることになりますが。クレジットカードが支払ったお金をそのまま受け取ってもクレジットカードには何の利益もありません。

利用者はクレジットカードを利用したお金を返済した際、定められた手数料を同時に支払う必要があります。

つまりクレジットカードを利用することによって基本的にもともと使ったお金よりも多くのお金を返済していくこととなります。

手数料は支払い残高に金利をかけて算出

クレジットカードを利用する際の手数料はもともと支払わなければいけない元本のお金にあらかじめ設定されている金利を上乗せして算出します。

返済を繰り返して元本が少なくなっていけばそれに比例して手数料も少なくなっていきます。

支払額が増加するほど支払い額も増えていく

先に挙げたようなクレジットカードの利用手数料の仕組みを考慮すると、もともと支払わなければいけないお金が高額になればなるほど手数料を含めた支払総額も増えていくことが分かります。

クレジットカードはカードさえ持っていれば限度額の許せる範囲内でどれだけ高額な商品でも入手することが可能ではありますが、手数料のことをよく考えて利用する必要があります。

カード会社がリボ払いをおすすめする背景

テレビを見ているとさまざまな商品やサービスのコマーシャルを見ることになります。

それらの中にはクレジットカード会社のコマーシャルも混ざっていますが、クレジットカード会社のコマーシャルを見ているとリボ払いを積極的に推奨していることが多いです。

また、カード会社の広告をチェックしてみてもリボ払いの利用をお薦めしているものをよく見かけます。

どうしてカード会社がリボ払いをお薦めするかというと、リボ払いを利用してもらうとカード会社にとってはたくさんメリットを得ることができるからです。

リボ払い手数料はカード会社の大きな収益源

先ほど説明したように、カード会社の収入源は利用者がカードをお店で利用したお金を返済する際に同時に支払うこととなる手数料です。

利用する額が多ければ多いほど手数料はそれに比例して高額になっていきますが、もう1つ返済する回数が多ければ多いほどそれに比例して手数料が増大していきます。

カード会社がリボ払いを推奨する理由の1つがこの支払回数を増やしてもらえるというものです。

借りる側の心理になってみれば毎月返済する金額が少なくなれば少なくなるほど生活しているうえでの負担を感じなくなるため、返済額を自由に設定するリボ払いを利用すれば自然と月々の返済額を低く設定します。

同じ金額でも月々の返済額が少なければ少ないほどそれに比例して支払っていく回数も増えていきます。

支払っていく回数が増えれば当然手数料の総額も増えていくこととなります。

つまりリボ払いは一見利用者の負担が軽くなっているように見えますが実はカード会社にとっては大きな収入源となっているのです。

返済は毎月一定なので財布のひもが緩みやすい

リボ払いを利用すると毎月の支払いは一定額となります。

カード利用額の範囲内であればどれだけ追加で買い物をしても変動しないため、たくさん買い物をしても利用者にとってはそれほど負担を感じなくなります。

分割払いのように利用すればするほど月々の返済額が増えていくとカードを利用する際に躊躇するものですが、いくら利用しても返済額に変化のないリボ払いの場合はついつい財布のひもが緩みやすく、まだ全額返済していない状態でも追加で買い物をしてしまいがちです。

財布のひもが緩み、カードをたくさん利用してもらえればそれだけカード会社にはお金がたくさん入ってきます。

「リボ払いがおすすめ!」というCMを信じてはいけない

テレビのコマーシャルやカード会社の広告などのリボ払いに関しての説明を見ていると、どれだけ利用しても月々の支払額が変わらない、という事ばかりを強調しています。

確かにそれ自体は間違いではないですし、利用する側からすればどれだけ使っても月々支払額が変わらないというのはとても魅力的ではあります。

ところがカード会社がしきりにリボ払いを薦めているのは最終的に自分たちの収入が増えるからにほかなりません。

したがってテレビコマーシャルなどで強調されていることを信じてはいけないのです。

リボ払いを利用するのであれば最低限先ほど解説したようなリボ払いの仕組みや、どうしてカード会社がリボ払いの利用を推奨するのかについてしっかりと理解しておきましょう。

リボ払いはなぜ危険?注意したい3つのポイント

これまでの解説を見ていけばリボ払いの仕組みと、どうしてカード会社が積極的にリボ払いの利用を推奨していくのかが分かったのではないでしょうか。

ここからは更にリボ払いについて詳しく分析していき、どうしてリボ払いを利用するのが危険だと言われているのかについて考えてみましょう。

リボ払いを利用することによって起こりうる危険として考えられるのが「返済期間がどんどん長期化していく」「金銭感覚が狂ってしまう」「将来起こり得るトラブルを考慮していない」の3つです。

返済期間がどんどん長期化していく

リボ払いの危険性の1つに利用すればするほど返済期間が長期化する、というのがあります。

クレジットカードを利用した時の返済方法でリボ払い以外の支払い方法である分割払いの場合は「回数」で返済するため、例えば30万円を利用して3回払いに設定すれば月々の返済額は10万円プラス手数料となり、3ヵ月で完済することができます。

一方リボ払いの場合は毎月自分自身で設定した固定の金額を返済していくこととなります。

自分で設定できるのであればついつい毎月の返済額を少なく設定してしまうでしょう。

結果的に支払い終わるまでの期間は分割払いに比べると圧倒的に長くなります。更にリボ払いの場合は追加で買い物をしても月々の返済額に変動はありません。

例えば月々の返済額を10,000円に設定したとします。

そのうえで月々リボ払いを利用し、20,000円の買い物をし続けると毎月10,000円返済されたとしても支払いできていない15,000円分が元本として上乗せされていきます。

仮にこのような買い物を10か月続けていった場合10か月後には元々の元本プラス15万円分の元本が上乗せされていきます。

元本が増えても返済額には変動がありませんから、自然と返済期間が長期化していくことになります。

買い物を途中で辞めれば少しずつ返済額は減っていきますが、上記のような買い物をずっとし続けていると借金が減るどころか一生借金の返済が終わらない、という事態に陥ることもあります。

現にこのような事態に直面している利用者も少なからず存在し、そうした人は月々利息を返済していくのが精いっぱいというような状況になっています。

金銭感覚が狂ってしまう

リボ払いを利用していく上での最大の危険性は金銭感覚が狂ってしまうということではないでしょうか。

もともとクレジットカード自体が自分の現金を一切減らさずに買い物ができるため、金銭感覚が狂いやすいものではあります。

しかしながらそれでも分割払いを利用した場合は高い買い物をすれば月々の返済額は大きくなっていくので、どこかでこれ以上利用するのは危険だと察知し、自分自身でブレーキをかけることができます。

一方何度も説明しているようにリボ払いでは毎月の支払額が一定です。

つまりどれだけ買い物をしようが基本的には毎月の返済額に変動はありません。しかし月々の返済額が一定だからといって借金も変わらないというわけではありません。

もちろんカードを利用して買い物をすればするほどそれに比例して借金は増えていきます。ところが利用している側にとってはいくら使っても月々返済するお金が変わらないので自分が現在どれだけの借金を抱えているのかが把握しにくくなっています。

重症化すると本当は借金をして買い物をしているのに、あたかも自分のお金で買い物をしているような感覚に陥ってしまうケースもあります。

結果的にリボ払いを利用し続けていると浪費癖がついてしまう可能性がとても高いです。

将来起こり得るトラブルを考慮していない

リボ払いを多用し、借金を膨大に抱えていると将来さまざまなトラブルに直面する恐れがあります。

まずリボ払いを多用していると先ほど解説したように浪費癖がつきやすいです。

浪費癖は一度ついてしまうとなかなか改善することができません。

気軽にカードを利用して買い物できる喜びを知ってしまうと借金をしたり残っている借金を返済しなければと思いつつも、欲しいものがあればついつい利用してしまうことが多いです。

浪費癖がついてしまうと残っている借金を全額返済するのはとても困難になるでしょう。

また借金をたくさん抱えていると、住宅ローンやマイカーローンの審査でとても不利になります。

クレジットカードを作成する際には自分の年収などを申告し、審査を受けたのではないでしょうか。

各種ローンを利用する際も同様に審査が必要となります。

各種ローンの審査に合格するかどうかを決める大きな要素は収入ですが、それに次いで重要とされるものに利用しようとしている人の借り入れ状況があります。

お金を融資する側の心理としては貸したお金を決められた日にきちんと返済してくれる利用者にお金を融資したいと考えています。

お金を借りたいと審査を受けた人がすでにリボ払いによって大量の借金を抱えていると、お金を融資したとしても期日通りにお金を返済してもらえる可能性は低いと考えます。

多額の借金を抱えている人というのはそれ以外の人と比較するとローンの審査に合格する確率はずっと低くなっています。

せっかくいい車や家を見つけたのにリボ払いの借金のせいでお金を融資してもらえなかった、といった事態にもなりかねないのです。

リボ払いに切り替えた時のポイント贈呈特典は本当にお得?

リボ払いはカード会社にとってはメリットが大きい利用方法のため、広告費を出資して積極的にコマーシャルを放送するだけではなく、リボ払いの契約をした人や、分割払いからリボ払いに切り替えた人を対象にポイントを贈呈しているなど、特典を設けているカード会社がとても多いです。

またリボ払い専用のカードの中には通常のクレジットカードよりもポイントの還元率が高いものもあったりします。

これらの特典を見ていると利用する側にとってはお得に感じますが、実際に利用するとこれらの特典は本当にお得に感じるものなのでしょうか。

将来の負担増加を考えると結局損

リボ払いを利用することによって得られる特典が利用者にとって特になるかそうでないかに関しては、結論から言えばリボ払いを利用することによってまったく意味がないものになる、といえるでしょう。

例えばリボ払い専用カードを利用することによって通常のクレジットカードよりも1パーセントポイント還元率がアップしたとします。

しかしたとえ1パーセント還元率がアップしたとしても利用した残高の手数料によってそのような得点でお得になった文は一瞬で消化してしまうこととなります。

その後もリボ払いを利用すればするほど手数料をどんどん搾取されていくのでたとえ一時的にポイントを獲得できたとしても、将来の負担増加を考えればリボ払いを利用することで損をすることになります。

リボ払いが一番やばいのは金銭感覚がズレること

以上のようにリボ払いはいくら利用しても月々の返済額が一定なので利用者にとっては負担が少ないとてもお得な返済方法のように見えます。

ところが実際には利用すればするほど返済回数が増えるので手数料がたくさん必要になり、最終的には分割払いよりも多額のお金を返済していることがほとんどです。

ただ利用者は毎月の返済額の負担が軽いという表面的な部分しか見えないため、利用し続けているとだんだんと金銭感覚にズレが生じます。

すると多額の借金をしているのにも関わらずまだまだ買い物ができるという錯覚に陥りやすいです。

金銭感覚のズレは浪費癖を生み出す元となりますし、さらに進行すれば永久に抜け出せない借金地獄に陥る可能性も十分あります。

リボ払いはその仕組みとは裏腹に決して気軽に利用してはいけない返済方法だと言えるでしょう。

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