キャッシングの審査申込は、最近ではネットで気軽に申し込めるようにもなっており、「大まかな値でOK」とする業者も多いです。
こうした中、嘘の内容で審査を受けようとする人も少なくありませんが、これは非常に危険なので注意が必要です。
今回は、キャッシング審査で嘘をついたら、どのような流れでバレてしまうのか、バレた時はどんなことが起こるのかを詳しく解説していきます。
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キャッシング審査で言うところの「嘘」ってどこからどこまで？
キャッシング審査で嘘をついてはいけません。まあ、当然と言えば当然でしょう。
ただ、どこからどこまでを嘘と見なすかについては、議論の余地が分かれるところです。
例えば、前年度の年収が447万円だった場合、キャッシング審査で「450万円」と記入するのは嘘に該当しないケースが多いです。
ただ、逆に言えば年収を数万円上げたからといって、審査結果が良くなる可能性もほぼありません。
嘘と認識されずバレないケースもある
実際にキャッシング審査にどう年収を記入すれば良いか問い合わせると、「数百円単位まで正確に記入する必要はないので、大まかで良いですよ！」と言われることも少なくありません。
つまり、大まかな値があっていれば、ピッタリ正確でなかったとしても嘘をついたと見なされることはないのです。
ネット掲示板の中には「嘘をついてもバレず、審査に通った」という口コミが少なからずありますが、これも派手な水増しではなかったために審査で「誤差の範囲内」と思われてそのまま審査に通った可能性が高いです。
もちろん、ネットの口コミは嘘である可能性も十分ありますから、信用して自分も嘘をつこうとするのはやめておきましょう。
他社借入があることをキャッシング審査で隠したらバレる？
年収の嘘を同じくらいか、それ以上に多いのが他社からの借金を隠すケースです。
家族や知人に手渡しで融資してもらった場合はバレる可能性が低いですが、金融機関からローンを借りている場合は確実にバレます。
これは、信用情報機関がローンの詳細な利用状況の情報を保管しており、キャッシング審査で必ずチェックされるためです。
必ず正しい借入件数をキャッシング審査では入力しましょう。
勤務先・勤続年数の嘘も確実にバレる
勤続年数を半年延ばしたり、グループ会社なのに親会社に勤務したと嘘をついたりするケースも見受けられます。
これも、キャッシング審査で確実にバレるので注意が必要です。
まず、あなたがクレジットカードを使用しているなら、登録さえている勤務先・勤続年数のデータを金融機関はチェックできます。
また、勤務先や勤続年数をチェックできる書類は給与明細や社会保険証など様々あるので、提出する段階で確実に嘘がバレるでしょう。
また、無職なのに自営業者と嘘をつくのもNGです。
自営業者は源泉徴収票や納税証明書を審査時に提出します。これができないと嘘だとバレる仕組みです。
キャッシング審査の嘘はバレた段階でペナルティが発生
良く勘違いする人が多いのは、審査の時に嘘がバレなければ安心というものです。
実際は、審査の時に嘘がバレなかったとしても、その後に嘘がバレればその時点で契約の強制解約、早期の一括返済要求などをされます。
つまり、嘘をついて審査に通り、キャッシング利用している間は、いつでも嘘がバレる可能性があるということです。
むしろキャッシングの利用期間が長引くほど、様々な書類を提出するので嘘がバレる可能性は高まると言って良いでしょう。
途上与信で信用情報は定期的にチェックされる
審査通過後もキャッシング会社は定期的に信用情報をチェックします。
これを「途上与信」といい、利用状況に問題がないかを頻繁に確認しているのです。
信用情報が審査後にチェックされることで、ついた嘘がバレる可能性も十分あります。
偽造業者(アリバイ会社)を利用するのはやめよう
ひと昔前に流行ったアリバイ会社は、住所や電話番号、収入証明書などを嘘のもので用意し、在籍確認の電話なども対応してくれる業者です。
これを利用することで、無職、金融ブラックの人が属性の高い会社員に成りすましてお金を借りることが出来ていました。
しかし今では、めぼしいアリバイ会社は存在がかなり分かられており、金融機関のブラックリストに保管されています。
勤務先欄に記入し電話番号や住所がアリバイ会社のものとバレる可能性は高いので注意しましょう。
また、こうした悪徳業者を信用すると、二次被害、三次被害の可能性も十分あるので注意が必要です。
詐欺罪と見なされれば１０年以下の懲役刑
カードローン審査で嘘がバレた時に起こる最悪のケースが、詐欺罪の容疑で逮捕されることです。
詐欺罪は「人を欺いて財物を交付させた」時に成立する犯罪で、10年以下の懲役が定められています。
こうなれば信用情報が傷つくだけでなく、前科がついて各方面に悪影響を及ぼします。
すでに嘘をついてしまった方は金融機関へ相談
嘘をついてキャッシング審査に通ったが、詐欺で訴えられるのが怖くて不安だという方も多いでしょう。
そうした方の選択肢として、まず契約のキャンセルが挙げられます。
審査に通ってこれから契約を結ぶという段階で、やはり結ばない旨を伝えれば良いのです。これなら、リスク0で状況を処理することができます。
もうすでに契約を結んでしまった方は、一度金融機関に相談をしましょう。
自首するのはリスクも大きいでしょうが、訴えられるリスクが減りますよ。
キャッシング審査で嘘をつく必要はない
そもそも、キャッシング審査で嘘をつく必要はないと言って良いでしょう。
その理由は、まずキャッシングサービスそのものがお金に困った人を対象しているからです。
つまり、「自分は給料が少ないから審査が不安」と思う必要はないのです。キャッシング審査に落ちる人というのは、そうした自覚もないほど生活に困り、把握できないほどの借金を抱えています。
キャッシング審査は申込者のためでもある
キャッシング審査に落ちるのは、金融機関が意地悪でやっている訳ではありません。
今から20年ほど前、更にキャッシング審査が甘かった時は、返済能力の低い人にも高額を貸し付けていました。
その結果、自己破産が理由で自殺する人が急増したことを受けて、審査が厳しくなったのです。
つまり、キャッシングはありのままの状況で申し込み、それで審査に通らないと意味のないサービスなのです。
あなたが嘘をついて審査に通った場合、自分の命に影響する可能性が高いです。