幾つかの金融機関に借り入れがある場合、それらの返済期日バラバラだとその度に返済をしなければなりません。
その為、返済管理が大変で返したつもりでも忘れていたり、引き落としのためにお金を入れておいたとしても他の返済や公共料金などで使ってしまって残高不足になってしまったりと、返済するつもりでもうっかりミスでの延滞ということもあります。
更に、少額で複数の金融機関から借り入れがあった場合、各社で上限金利が設定されています。その為、それぞれに高い金利が設定され無駄な利息を払い続けることとなります。
そこでおススメしたいのが全ての借入金を一気に返済して、1つの金融機関にのみ返済をするおまとめローンという方法です。
住信SBIネット銀行カードローンはネット銀行ということもあり、上限金利が14.79%と多くのメガバンクやネット銀行と同程度の金利設定です。
ですが、コースによっては1,200万円まで借り入れることが出来るということもあり、また、高額借入となれば金利を低くできるというメリットもあり、おススメしたい銀行カードローンの1つでもあります。
では、住信SBIネット銀行カードローンではおまとめローンも利用できるのでしょうか?
今回は、住信SBIネット銀行カードローンのおまとめローンについてご紹介します。
住信SBIネット銀行カードローンの審査は厳しい?審査に落ちる原因と対処法
住信SBIネット銀行カードローンはおまとめ利用可能
結論として、住信SBIネット銀行カードローンではおまとめ利用は可能です。但し、他の金融機関の様におまとめローンという商品はありません。
では、何故おまとめ利用が出来るのでしょうか?
限度額が高いので高額借入を一本化できる
住信SBIネット銀行カードローンは、その限度額が最高1,200万円とかなり高額まで借り入れることが出来ます。
その為、おまとめ利用が可能なのです。
借入限度額は10万円からとなっており、スタンダードコースで300万円までプレミアムコースで1,200万円までとコースによってその限度額に違いがあります。
このコース設定は借入希望者のスペックを保証会社でもあるSMBCコンシューマーファイナンス株式会社と住信SBIネット銀行カード株式会社の2社と、住信SBIネット銀行が審査を行い決定します。
金利もカードローンの中では低い
住信SBIネット銀行カードローンの金利は、メガバンクやネット銀行と同程度の金利設定ですので、カードローンの中では低めに設定されている方です。
特に、消費者金融のカードローンに比べると上限金利に3%以上低めに設定されています。
低金利のおまとめローンを厳選!利用すれば返済が劇的に楽になる!
住信SBIネット銀行カードローンをおまとめ利用すると返済がお得!
もし、現在利用中のカードローンの金利と比較して住信SBIネット銀行カードローンの上限金利の方が低いのなら、住信SBIネット銀行カードローンをおまとめ利用する方が、返済が楽になります。
どの程度の違いがあるのか、シミュレーションしてみましょう。
一本化した後の返済額をシミュレーション
消費者金融、地方銀行、メガバンクそれぞれから50万円の借入残高がある場合の返済額をシミュレーションします。そ
れぞれの借入額を約定返済額による返済をするのではなく、5年以内に完済することを条件としてシミュレーションしてみます。
カードローン | 消費者金融A | 地方銀行B | メガバンクC | 3社合計 | 住信SBIネット銀行 |
---|---|---|---|---|---|
借入残高 | 50万円 | 50万円 | 50万円 | 150万円 | 150万円 |
上限金利(年) | 18.0% | 14.9% | 14.5% | ー | 11.99% |
毎月の返済額 | 12,697円 | 11,869円 | 11,764円 | 36,330円 | 33,359円 |
返済回数 | 60回 | 60回 | 60回 | ー | 60回 |
返済総額 | 761,803円 | 712,124円 | 705,848円 | 2,179,775円 | 2,001,546円 |
利息総額 | 261,803円 | 212,124円 | 205,848円 | 679,775円 | 501,546円 |
各社100万円未満の借入ですので、設定される金利はどうしても上限金利となる可能性があります。
その為、返済回数を60回(5年)に設定するとどうしても毎月の返済額が高くなります。
多くの金融機関では、返済方法に定額リボルビング方式を導入しています。その為、50万円の借入額なら毎月1万円前後の返済となります。
但し、借入額が減額するごとに毎月の返済額も減っていきますので返済までに10年以上かかることもあるのです。
これを、毎月の返済額を固定し5年以内に返済することとすれば、実は支払う利息も減らすことが出来ます。
では、これらを踏まえて3社それぞれの借入額と毎月の返済額、返済総額を住信SBIネット銀行カードローンでまとめた場合と比較してみましょう。
消費者金融の上限金利は銀行の上限金利に比べ、かなり高めに設定されています。その為毎月の返済額がどうしても高くなってしまいます。
また、利息が他の金融機関に比べて高くなりますので、最終的に返済総額が760万円越えとなります。
3社の借入残高の合計は150万円ですが、それぞれの借入残高は50万円ずつとなります。よって、それぞれに高い金利設定がされてしまいます。
それに対し、住信SBIネット銀行カードローンでおまとめ利用をすれば、150万円の借入となり設定される金利を引き下げることが出来るのです。
一般的に、多くの金融機関では借入限度額に応じて変動する金利も、固定ではなくある一定の幅を持たせています。
その為、例えば100万円以上の借入限度額になったとしても借入希望者のスペックによっては上限金利を設定されてしまう可能性があります。
ですが、住信SBIネット銀行カードローンでは借入限度額に応じて金利が変わります。
その為、借入限度額が150万円であれば100万円以上となりますので上限金利の14.79%ではなく11.99%となるのです。
この11.99%という金利は、多くの金融機関の上限金利と比較してかなり低めの金利となります。
つまり、返済総額の利息分をかなり抑えられるということでもあるのです。
因みにプレミアムコースなら上限金利は6.99%ですので、かなりお得になります。
住信SBIネット銀行カードローンのおまとめ審査は厳しい!その理由は?
さて、ここまで住信SBIネット銀行カードローンでおまとめ利用すると、複数の金融機関のカードローンを利用し続けるよりもお得になると説明してきました。
では、実際に住信SBIネット銀行カードローンでおまとめ利用する場合その審査はどの程度厳しいのでしょうか?
新規で申し込みをする場合、いきなり高額な借入希望額を申請することになります。
多くの銀行系カードローンでは、銀行のイメージというものを大切にしています。
その為、不正融資などといった問題が起こらない様に、特に2018年以降は借入希望者の収入と借入残高と、借入希望額のバランスを重視します。
貸金業法に定められている総量規制を各銀行が自主的に取り入れているほどです。
この総量規制とは、借入残高が借入希望者の収入の1/3を超えない様にそれ以上の貸し付けをしないというものです。
この総量規制を考えると、住信SBIネット銀行カードローンでおまとめ利用しようとすると、現在の他社の借入残高と同額を借入希望額として申請するわけですから、当然それに見合った収入がるのかどうかという部分を重視されます。
先ほどシミュレーションに使った150万円という金額で考えるなら、借入残高の総額150万円にプラスして新たに150万円借り入れようとしているのですから、借入額が合計300万円となりますので収入はその3倍近くなければ審査に通る可能性は圧倒的に低くなります。
借入額が新規の審査に比べて大幅に増額される
また、既に住信SBIネット銀行カードローンを利用している方の場合には、他社の分を新たに借り入れることになります。ということは、増額の申し込みをするのと同じなのです。
住信SBIネット銀行カードローンでは、住信SBIネット銀行から増額のお知らせが届いた場合のみ、増額申し込みが出来ます。
つまり、何時でも増額申請が出来るわけではなく、直ぐにおまとめ利用が出来るわけではありません。
ですが、いったん住信SBIネット銀行から認められ増額申請をした場合、実は保証会社自体が変更になることがあり、結果として大幅に増額できるようになります。
今までの利用状況も審査に影響してしまう
但し、既に住信SBIネット銀行カードローンを利用している方の場合には、その利用状況も審査に影響を与えます。
1回お金を借りた後返済し続けるだけの方と、最初に借り入れた後返済もするけれど直ぐにまた借りてしまう方では、当然借り続ける方よりも返済する努力を続ける方の方が審査に通り易いと言えます。
住信SBIネット銀行カードローンのおまとめ審査に通るコツ
住信SBIネット銀行カードローンのおまとめ審査に通過するには、ある程度の準備をした上で申し込みをした方が審査に通過しやすくなります。
安定した一定以上の収入があることが前提
住信SBIネット銀行カードローンにはおまとめローンという商品がありません。
その為、カードローンを使っておまとめ利用をする場合には借入希望者の収入が大きく審査に影響します。
特に先ほどもご紹介した通り総量規制というものがありますので、ご自分の年収の1/3以上を借りることが出来ないということを覚えておきましょう。
つまり、一定以上の収入がない方はおまとめ利用が難しいと言えます。
信用情報は出来るだけクリーンに保つ
信用情報も審査に大きく影響します。
遅延・延滞など記録に残っている間は審査に通過することは出来ません。これらの情報は、遅延・延滞が解除された時から最長半年間は記録として残っています。
つまり、おまとめ利用を考えているのなら最低でも申し込みをするまでの半年間は真面目に返済を続けましょう。
おまとめする借入は3社以内に留める
おまとめ利用する場合、多くの金融機関で借り入れているのなら、最低でも3社までに抑えておきましょう。
少額で直ぐにでも返済できそうな借り入れがあるなら、そちらは直ぐにでも完済するようにします。
借入額は年収の3分の1以下に抑える
先ほどもご紹介した通り、総量規制がある限りは収入の1/3以上を借りることは出来ません。
その為、おまとめ利用するとしてもある程度まで借入額を減らしておく必要があるのです。
更に、複数の金融機関に借入残高があるのならその借入残高と希望額の合計が1/3以下になるように、収入を増やすか借入額を減らすかどちらかを実行する必要もあります。
現在の残高と適用金利は正確に伝える
カードローンの申し込みには現在の借入状況を知らせる必要があります。
特に借入残高と借りている金融機関名、適用金利など信用調査会社で照会すれば簡単に判ってしまう内容については、正確に伝える必要があります。
この内容に嘘があったり誤入力があったりすると審査落ちする可能性もあるのです。
おまとめ専用ローンを利用するのがおすすめ
住信SBIネット銀行カードローンにはおまとめローンという機能自体がありません。
あくまでも他社に比べ借入限度額が高額であるため、また金利が低めに設定されているため、おまとめ利用するとお得に返済が出来るというメリットが有るというだけです。
ですが、高額利用を希望することとなりますので当然その分審査は厳しくなり、審査に通過し辛いというデメリットもあります。
そこでおススメなのが住信SBIネット銀行のフリーローンです。
金利は3.775%~12.0%と上限金利がカードローンよりも低く設定されています。更に、借入限度額も1,000万円までとカードローンのスタンダードコースよりも高額まで借りることが出来るのです。
このフリーローンはカードローンではありませんので、手数料なども必要となりますが無担保ローンの1つで申し込みから借り入れまで全てネットで行えます。
借入には審査がありますが、使用目的を「おまとめローン」とすれば他社に借り入れがあっても借りることが出来ます。
先ほどのシミュレーションをフリーローンで行ってみると、以下の通りとなります。
カードローン | 消費者金融A | 地方銀行B | メガバンクC | 3社合計 | 住信SBIネット銀行(フリー) |
---|---|---|---|---|---|
借入残高 | 50万円 | 50万円 | 50万円 | 150万円 | 150万円 |
上限金利(年) | 18.0% | 14.9% | 14.5% | ー | 12.0% |
毎月の返済額 | 12,697円 | 11,869円 | 11,764円 | 36,330円 | 33,366円 |
返済回数 | 60回 | 60回 | 60回 | ー | 60回 |
返済総額 | 761,803円 | 712,124円 | 705,848円 | 2,179,775円 | 2,016,278円 |
利息総額 | 261,803円 | 212,124円 | 205,848円 | 679,775円 | 516,278円 |
上限金利で見るとカードローンの金利よりも0.01%高めですので毎月の返済額で7円、総額で14,732円余分に支払うことになります。
ですが、審査に通過するかどうかということで考えるなら、住信SBIネット銀行のカードローンを利用しておまとめ利用するよりも住信SBIネット銀行のフリーローンを使っておまとめ利用する方をおススメします。