静岡銀行カードローンの返済方法とは?返済が遅れたらどうなる?

静岡銀行カードローン「セレカ」では、自動引落しによる定期返済(毎月10日)に加え、任意の増額返済にも対応しています。

ただし、増額返済を行ったとしても、定期返済時に引落しができなければ延滞扱いとなり、遅延損害金がかかるなどの不利益が発生します。

返済方法の詳細や、延滞しそうになった場合の対処方法について解説します。

静岡銀行カードローンの金利は低い?利息を抑えるコツはある?

静岡銀行の返済方法は3種類

静岡銀行カードローンでは、借入残高に応じた金額を自動引落しで毎月返済することが契約条件で決まっています。

お金に余裕がある場合は、静岡銀行やコンビニのATMでの入金や、インターネットバンキングからの振込による増額返済も可能です。

ただし、増額返済をした場合でも毎月の引落しは停止されず、引落しができなければ翌日以降は延滞扱いとなります。

延滞を防ぐため、引落し前日までに必ず口座残高をチェックしておきましょう。

口座から自動引き落とし

静岡銀行カードローンの約定返済は口座引落しにより行われますが、引落額(約定返済額)は前月末日の借入残高によって決まります。

例えば、借入残高が20万円の場合の引落し額は5千円です。引き落とし口座はインターネット支店の口座に限られ、それ以外の静岡銀行の口座は指定できません。

静岡銀行では普通預金に入金する際のATM手数料が完全無料なので、引落し前日までに引落し額を入金しておくのが延滞防止のコツです。

インターネットバンキングから振込返済

インターネット支店専用のインターネットバンキング「WebWallet」では、1円単位で増額返済することが可能です。

パソコン・スマホで24時間手続き可能ですが、0:00から7:30の間に手続きをした場合は、当日7:30以降に順次処理されます。

振込手数料はかかりません。なお、店頭窓口で静岡銀行カードローンを契約している場合は、「しずぎんダイレクト」による手続きとなります。

提携ATMから返済

静岡銀行カードローンでは、静岡銀行ATMだけでなく提携ATM経由での増額返済に対応しています。

入金に伴う手数料はかかりませんが、ATMの営業時間にかかわらず所定の入金可能時間での対応です。

静岡銀行ATMでは機種によって小銭の入金も可能で、入金可能時間は平日8:00~21:00、土日祝日は9:00~17:00です。

小銭が貯まるごとに増額返済という使い方もできるでしょう。

また、コンビニATMでの入金は紙幣のみの取扱いで、入金可能時間は平日7:00~21:00、土日祝日は9:00(セブン銀行は7:00)~17:00です。

ゆうちょ銀行ATMでは直接カードローンの増額返済はできませんが、普通預金口座への入金は可能です。

そのため、入金後にインターネットバンキングで増額返済の操作を行うという条件付きで、返済に対応したATMと考えることもできます。

なお、全国で28,782台のATMが設置されています(2018年3月現在)。

返済ができる提携ATMまとめ

静岡銀行カードローンの返済に対応している提携ATMは、次のとおりです。

ATM 内容
セブン銀行ATM セブンイレブン・イトーヨーカドーをはじめ、駅や空港などにも設置されています。2019年4月1日現在の設置台数は、全国で25,146台です。
イーネットATM ファミリーマートやニューデイズ(JR東日本リテールネット)等のコンビニや、ドンキホーテ等の商業施設に設置されています。2019年2月末日現在の設置台数は、全国で12,724台です。
ローソン銀行ATM ローソンストア100を除く、全国ほとんどのローソンに設置されています。2018年9月現在の設置台数は、全国で13,145台です。

ATMによっては手数料がかかるので注意

静岡銀行カードローンでは、入金(返済)する時間帯や曜日にかかわらず利用可能なすべてのATMで入金時の手数料がかかりません。

ただし、静岡銀行・セブン銀行以外のATMでお金を借りる場合は、時間帯により108円又は216円の手数料がかかるので注意が必要です。

返済は手数料無料のインターネットバンキングが便利

インターネットバンキング経由の返済では、預金残高をチェックしながら追加返済額を決めることができ、しかも1円単位の入金に対応しています。

現金を引き出すことなく直接返済できるので、安全面でも有利です。

返済時の振込手数料は無料なので、利便性が高い返済方法といえます。

ネットバンキングを利用する流れ

静岡銀行カードローンではインターネット支店での口座開設が必須なので、ローンカード兼キャッシュカードの発行と同時にネットバンキングの契約が完了しています。

そのため、ネットバンキングではカードが届いたその日から増額返済の手続きが可能です。

初回ログインでは、支店番号(731)とキャッシュカードに記載された口座番号、郵送された初回ログインパスワードを入力します。

さらに、申込時に登録した確認用パスワードが必要です。

その後、希望するログインIDと今後使用するログインパスワード・確認用パスワードを決めれば初期設定が完了します。

その後は、ネットバンキングのログイン後にカードローン取引を選び、返済したい金額を指定するなど画面の指示どおりに操作すれば手続き完了です。

静岡銀行カードローンの返済日は毎月10日

静岡銀行カードローンの返済日は毎月10日で、前月末日の借入残高に応じた約定返済額が自動で引き落とされます。

約定返済額は次のとおりです。

前月末日の借入残高  約定返済金額
2千円未満 借入残高全額
2千円以上10万円以下  2千円
10万円超30万円以下の場合  5千円
30万円超50万円以下の場合 1万円
50万円超100万円以下の場合  2万円
100万円超150万円以下の場合  3万円
150万円超200万円以下の場合  4万円
200万円超250万円以下の場合 5万円
250万円超の場合 6万円

返済額が引き落とされなかった場合は、普通預金口座に不足額を入金することで自動的に再引き落としがかかります。

また、インターネットバンキングやATMからの返済操作も可能です。

10日が休業日の場合は翌営業日に持ち越される

2019年1月に「全銀モアタイムシステム」へ接続する前から、静岡銀行本支店間の取引では土日祝日の振込に対応しています。

しかし、自動引落しについてはトラブル防止の観点から平日(銀行窓口営業日)に限った運用が行われています。

したがって、10日が銀行休業日にあたる場合は翌営業日の引落しです。

任意返済をすることで利息を減らせる!

静岡銀行カードローンでは、毎日の最終当座貸越残高(借入残高)に対して日割りで利息を計算しています。

そのため、毎月の引き落としとは別に任意返済を行うことで、発生する利息を減らすことが可能です。また、元金のみの返済となります。

30日間で発生する利息を例に考えると、借入額20万円の場合は2,383円に対し、借入額18万円の場合は2,145円で、差額は238円です。

2万円の増額返済を行うことで、年間約2,900円の利息を節約できる計算になります。

増額返済額が少額でも利息の節約につながるので、早期完済を目指すにはこまめに任意返済を行うことをおすすめします。

自動引き落とし返済にしていると任意返済できない

自動引落しでの返済では借入残高ごとに引落し額が決められているため、利用者のリクエストによって引落し額を増やせません。

リクエストが任意だったとしても、引落しに関連する手続きは銀行が行うため、完全な自由意思ではないと解釈される可能性があるからです。

そのため、増額返済の手続きはATM入金又はインターネットバンキングの操作により「自分の手」で行う必要があります。

最後は一括返済で借入れを終わらせよう

静岡銀行カードローンを一括返済したい場合は、約定返済日(毎月10日、銀行休業日の場合は翌営業日)に静岡銀行ATM又はインターネットバンキングで入金する必要があります。

提携ATMでは小銭の入金ができないので、一旦千円未満の端数を切り上げた額を入金することになりますが、入金しすぎた額(端数)は後日振込で返却されます。

なお、カードローンを解約する場合は書類での手続きが必要です。

返済期限までに返せないとどうなる?

毎月10日に約定返済額が引き落とせなかった場合は、約定返済額全額を入金するまで追加借入ができなくなる他、遅延損害金が発生します。

また、約定返済額の入金が確認できるまで営業日ごとに引落し手続きが行われるため、口座に入金があった場合は即座に返済に回されます。

銀行への支払に伴う引落しは最優先で行われるため、クレジットカードや他ローンの引落しと重複する場合には注意が必要です。

ATM又はインターネットバンキングで約定返済額を支払い、銀行側で入金が確認できれば翌日以降の引落し手続きはストップします。

他にも、自宅や勤務先に督促連絡が入ったり個人信用情報に延滞登録が行われたり等の不利益も発生します。

延滞した日数だけ高額な遅延損害金がかかる

静岡銀行カードローンでは、利用限度額に応じて年4.0%~14.5%の金利設定である一方、延滞した場合は当月の約定返済額を入金するまでの間、借入残高全額に対して年15.0%の遅延損害金が適用されます。

限度額100万円以下の場合は、通常金利との差が0.5%なので誤差の範囲と考える向きもありますが、契約した金利が低いほど、そして借入残高が多いほど遅延損害金の負担が重くなるのが特徴です。

自宅に返済を催促する書類が届く

返済日に引落しができなかった場合は、契約時に登録した携帯番号や固定電話に電話がかかってくると同時に、自宅宛に督促状が届きます。

初回の督促では圧着ハガキが普通郵便で届き、カードローンの支払が遅れていることと入金すべき金額が明記されています。

督促に応じない場合は封書が書留郵便で届くようになり、文面の厳しさが増すケースが大多数です。

更に無視を続けると、内容証明郵便による期限の利益喪失や法的措置を予告する文面に変わります。

最悪の場合勤務先へ連絡が来ることも

静岡銀行からの電話に出なかったり督促状を無視したりしていると、勤務先に連絡が来ることがあります。

銀行からの連絡に応じなくても、会社には出勤するだろうと推測されるからです。

電話の当初は個人名を名乗りますが、電話に出た人が社名を聞いた場合は「静岡銀行」と名乗るため、借金関係の電話だと会社にわかってしまう可能性があります。

銀行から支払督促を申し立てられた結果給与差押えに至った場合は、裁判所から差押通知が届くため借金の事実が会社にわかってしまいます。

返済が遅れそうな時の対処法

返済が遅れそうだと思った場合、公共料金の支払を引き延ばすことも対処法の一つとされています。

ただし、携帯電話は1か月分の延滞で、電気・ガス・水道についても2~3か月分の延滞でそれぞれ利用停止になるなど、生活への影響は大きいです。

また、延滞が解消されるまで自宅への督促は止まらないので、早い段階で銀行に相談して対処法を考えるのが安全といえます。

債務整理を検討することも、返済計画を立て直す上では大切なことです。

早めに銀行窓口に相談してみる

返済が難しいと感じたら、早めに銀行窓口へ相談することが大切です。

追加借入はストップしますが、利息だけ返済するプランや約定返済額の分割払いなど返済しやすい提案を受けられる可能性があります。

返済計画の変更について銀行と合意していても、個人信用情報には「一部入金」として記録され、携帯電話の割賦契約など新たなローン申込みに影響する可能性があることには留意が必要です。

返済の猶予をもらえる可能性もある

月末までに給料やボーナス等の収入があることが明らかな場合には、入金までの間返済の猶予をもらえる可能性があります。

インターネット支店の口座を給与振込先に指定していれば、取引履歴を銀行側に確認してもらうことで、入金可能性を証明しやすいと考えられます。

ただし、毎回のように返済猶予の相談を行うと、返済能力に疑問を持たれ、限度額引き下げや追加融資の停止が行われるリスクがある点に注意が必要です。

公的機関に相談する

返済に行き詰まった場合は、自治体主催の法律相談や法テラスなどの公的機関に今後の対応について相談することもできます。

日本クレジットカウンセリング協会では、対応地域は限定されますが相談者の希望に応じて、無料で任意整理手続きのサポートを受けることが可能です。

返済目的で他社カードローンを借りるのはダメ!

消費者金融を含む他社カードローンで返済資金を用意するケースがみられますが、次の2つの理由からおすすめできません。

1つ目は、利息の負担が増える可能性があるからです。

例えば50万円を借りた場合、静岡銀行カードローンでの金利は14.5%(限度額100万円以下)ですが、大手消費者金融では18.0%近い金利が提示されます。

2つ目は、延滞リスクが高まるからです。

消費者金融各社では3年~5年での完済を前提に月々の最低返済額が定められていて、静岡銀行カードローンと比べて月々の返済額が高めです。

返済総額が増えた結果、月々の返済が難しくなることも十分考えられます。

期限を守って返済をしよう!

静岡銀行に限らず、カードローンを延滞した場合は返済期限の翌日から電話や手紙による督促が行われます。

また、延滞解消まで追加借入ができなくなる他、郵便物を通じて家族や職場関係者に借金がばれるリスクも高まります。

延滞の事実は個人信用情報に登録されるため、カードローン延滞が理由で携帯電話の割賦契約を組めないことも考えられ、生活への影響も重大です。

毎月の返済を念頭に置いた生活プランを立て、期限を守って返済するよう心がけましょう。

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