2017年の6月28日、CASHという革新的なアプリが登場しました。
CASHは価値のあるアイテムを撮影するだけで、自動的に査定が行われ、手数料を引かれた額が即座に銀行口座に振り込まれる魔法のようなアプリです。
当時は錬金術とも呼ばれ、インターネットや新聞などでも大きく取り上げられました。
しかし「2020年の今でもCASHを利用できるのか」が気になっている方も多いでしょう。
結論から言うと、現在(2020年3月)の段階でもCASHを利用することはできます。
しかし、2017年ほど利用をおすすめできるサービスではありません。
このページでは、過去のCASHの問題点やCASHの現状などについて解説していきます。
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CASHは一瞬でモノを現金化できるアプリ!
まず、CASHのアプリ自体について見ていきましょう。
CASHの基本情報は以下の通りです。
アプリ名 | CASH |
---|---|
提供元 | Bank,Inc |
リリース日 | 2017年6月28日(サービス停止前) |
累計ダウンロード数 | 50000回以上 |
対応OS | IOS,Android |
物品をお金に変えるサービスが今までなかったわけではありません。
質屋やメルカリ、ヤフオクなどがそのサービスを提供していました。
しかしCASHが革新的であった点は、利用の手軽さです。
CASHのアイテム撮影は全体の画像一枚で十分でしたし、アイテムの状態も自己申告でした。
そうした簡単な査定が行われた後、すぐに銀行口座からお金を引き落とすことができたのです。
そうした手軽さこそがサービスの停止に繋がっていきました。
CASHを利用する流れ
最初に説明した通り、現在でもCASHを利用することは可能です。
そのためここからは、CASHを利用する流れを解説していきます。
ダウンロード
まずは、お手持ちのスマートフォンにCASHのアプリをダウンロードしましょう。
iPhoneを利用している方は、App StoreからCASHをダウンロードすることができます。
Androidを搭載しているスマートフォンを利用している方は、Google Playからダウンロードページに進みましょう。
会員登録
ダウンロードが完了したら、会員登録をする必要があります。
会員登録の流れは以下の通りです。
- ダウンロードしたCASHのアプリを開く
- 自身の使っているスマートフォンの電話番号を入力する
- SMSに4桁の認証コードが届く
- CASHに認証コードを入力する
これで会員登録は終了です。
出品したいアイテムを選ぶ
会員登録が完了すると、CASHの出品ができるようになります。
まずは出品するアイテムの設定をしましょう。
出品するアイテムの設定方法は以下の通りです。
- ブランド一覧から出品したいアイテムのブランドを選択する
- アイテムのカテゴリーを選択する
- 出品したいアイテムのコンディションを3段階評価で選ぶ
注意点としては、CASHに出品できるのはブランド品だけです。
ユニクロやZARAなどのファストファッションや、ノーブランドの物は出品できません。
CASHが対応しているブランドの例としては、以下が挙げられます。
- GUCCI(グッチ)
- VERACE(ヴェルサーチ)
- COACH(コーチ)
- LOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)
- PRADA(プラダ)
- HERMES(エルメス)
- CHANEL(シャネル)
- ROLEX(ロレックス)
- OMEGA(オメガ)
- 4°c(ヨンドシー)
- iPhone(アイフォーン)
- Xperia(エクスペリア)
有名ブランドであれば、大抵は出品可能ですが、不安であればブランド品を検索する機能を
利用しましょう。
アイテムの写真を貼る
出品するアイテムの設定が完了したら、アイテムの写真を撮りましょう。
アイテムの全体が写っていれば大丈夫ですが、写真にブレなどがあると正常に査定されない可能性があります。
アイテムは床や机などに置いて撮影すると良いでしょう。
査定結果を確認
アイテムの写真撮影が完了すると、査定結果がでます。
この査定結果で良ければ「キャッシュにする」ボタンをタップしましょう。
査定結果だけを知りたい場合や査定結果に不満がある場合は「今回はキャッシュにしない」ボタンをタップしましょう。
キャッシュボタンを押すと査定額が受け取れる
キャッシュにするボタンをタップすると、アプリ内ウォレットに金額が反映されます。
ここで、銀行振込を選択し、申請をするボタンをタップすれば査定額を受け取ることができます。
注意点としては、査定額の受取には毎回250円の手数料がかかります。
そのため、複数のアイテムを出品してから、まとめて引き出すことをおすすめします。
CASHの問題点
これまでCASHの利用の流れなどを解説してきました。
見ての通り、CASHは会員登録から出品・査定・お金の受取まで非常に手軽に利用できます。
先ほども説明した通り、その手軽さこそが問題になりました。
CASHの問題点としては、以下の点が挙げられます。
- 商品の写真だけで価値を付けていた
- システムの抜け穴を突いた悪質なユーザーが増えた
詳細な説明は次項から行います。
商品の写真だけで価値を付けるリスク
CASHの問題点の一つ目としては、商品の全体写真一枚だけで査定をしていた点です。
たしかに、ユーザーからすれば手軽で簡単ではありますが、写真一枚で正確な査定額を出すのは困難だと言えます。
サービスの停止前には一つ100円程度のヘアゴムが数千円と査定されたり、動かないiPhoneが数万円になったりと、実情とかけ離れた査定額が話題になりました。
抜け穴を利用する悪質なユーザーの増加
また、CASHは査定にかけた時点で、お金を受け取ることができます。
そのため、以下のような抜け穴を利用するユーザーが増えました。
- 高額になりやすいアイテムで査定を受ける
- お金を受け取る
- 実際のアイテムとは違うものを送る
査定にかけられたアイテムと違うものが送られてきた場合、CASH側はアカウントの停止をすることができます。
しかしアイテムが引き出された現金の対価として回収されるのは、最長で2ヶ月後であり、有効に機能していたとは言えません。
こうした錬金術とも呼ばれた利用方法や、CASHの資金を上回る査定額がCASHのサービス停止に繋がりました。
CASHは2017年に一旦サービスを停止
CASHのアプリが登場したのが、2017年の6月28日でサービスの停止が2017年の6月29日です。
CASHが動いていたのはおよそ16時間程度ですが、その間に3億6000万円もの買取が行われたと言います。
その2ヶ月後の2017年の8月にサービスを開始し、今に至ります。
CASHの現状は?まだ利用可能?【2020年最新】
ここまで、CASHを利用する流れや、CASHの問題点について解説してきました。
前に説明した通り、CASHは一度サービスを停止しましたが、現在(2020年3月)は復活しており今も利用することができます。
次項からは、CASHがサービス再開後どう変わったかなどについて解説していきます。
停止の二か月後に再開してからサービスを継続
前に説明した通り、停止の2ヶ月後にCASHはサービスを再開しました。
再開後のCASHの変更点としては、以下のものが挙げられます。
- 取引の開始時刻が設定された
- 換金額に1日1000万円の上限が設定された
- 査定の精度が強化された
- 査定額の15%がキャンセル料に設定された
換金額の上限である1000万円は全てのユーザーに適用されます。
そのため、取引開始の午前10時から査定が殺到し、30分で1000万円を超えた場合は10時30分以降その日のCASHの利用はできなくなります。
査定の制度や査定額のキャンセル料については、次項から詳しく解説します。
査定の精度が強化された
サービス再開後、査定の精度が強化されました。
全体写真からアイテムの査定を行う点は変わりませんが、アルゴリズムの強化によってより正確な査定額を算出できるようになりました。
また、CASH側がユーザーを評価する制度も導入されました。
そのため、新品と設定した中古品を送った場合や全く違う商品を送った場合は、ユーザー評価が下がり機能に制限がかかります。
返金とキャンセル料が廃止された
また、CASHで査定した際の返金制度自体が廃止になりました。
これによって、査定後商品を送らずに返金(取引をキャンセル)するという利用方法ができなくなりました。
そのため今後CASHを利用する場合は、本当に売っても良いものだけを出品する様にしましょう。
現在のCASHはそこまでお得なサービスではない
ここまでCASH自体の説明・CASHを利用する流れ・CASHの問題点・CASHの現状を解説してきました。
このページの内容をまとめると以下の通りになります。
- CASHはアイテムを非常にスピーディーに現金化できるのが魅力だった
- しかしその手軽さから利用者が殺到し16時間でサービスが停止した
- 現在もCASHは利用できるが、キャンセルによる質屋的な利用はできなくなった
また、現在のCASHのレビューを見ると、取引開始数分で1000万円に到達してしまうという口コミが多く投稿されています。
そのため、現在のCASHはそこまでお得なサービスとは言えません。
もし、お金に困っているのであればカードローンなどの利用を検討しましょう。
おすすめのカードローンなどは以下のページを参考にしてください。