関西みらい銀行(関西アーバン銀行カードローン)はおまとめローンに使える?審査は厳しい?

「毎月の返済が大変」「利息を節約したい」と悩んだ時は、金利の低い銀行系カードローンを借り換えローンとして利用することをおすすめします。

地銀のひとつ・関西みらい銀行(旧関西アーバン銀行/旧近畿大阪銀行)のカードローンなら、業界でも類をみない低金利かつゆとりの限度額で、預金口座利用者への優遇もありますよ。

  • 関西みらい銀行カードローンの特徴
  • 借り換え目的に向いているかどうか
  • 借り換え利用時の返済シミュレーション

キャッシング残債の一本化を検討している人へ、関西みらい銀行カードローンの真価について判断できる情報をお届けします。

関西みらい銀行で「借り換えローン」は利用できる?

関西みらい銀行には、不動産担保型1種・無担保型2種の計3種類のキャッシング商品が用意されています。

どれも借り換えローンとして契約できますが、最もお得な条件なのは「カードローン」タイプの商品です。

実際に無担保型ローン2種類の基本情報を比較してみましょう。

関西みらいカードローン 関西みらいフリーローン(無担保型)
金利(年率) 3.5%~12.475%(金利優遇あり) 6.0%~14.0%
限度額 10万円~800万円 10万円~500万円
借入方法※ 極度額貸付 証書貸付
申込条件 営業エリア内在住者かつ満20歳以上満66歳未満で、安定継続的な収入があること(主婦・学生OK)
資金使途 事業性資金を除き自由
借入方法 提携ATMからの借入
返済方法 自動引落・りそな銀行ネットバンキングまたはATMからの随時返済
提携ATM 関西みらい銀行・りそな銀行・埼玉りそな銀行・ゆうちょ銀行・コンビニATM

※極度額貸付と証書貸付の違い…

  • 極度額貸付:ATMで使えるカードが発行され、限度額内で何度でも借入と返済を繰り返すことが出来ます。
  • 証書貸付:ローンカードは発行されず、契約したあとは限度額を一括で融資されます。もう一度借入するには、ふたたび申込手続きを済ませて審査を受けなければなりません。

いずれも「事業性資金を除き自由」と指定されているため、キャッシング残債の一本化を目的として申し込めます。

違いは、金利・限度額・借入方法の3点です。

「関西みらいカードローン」のほうが低金利かつ限度額が大きく、借り換えによる大幅な負担減に繋がります。

一方で、何度でも借入を繰り返せるという性質上、着実に残債を減らすために「なるべく借入は控えて返済に集中する」という強い意志が必要です。

関西アーバン銀行カードローンはおまとめ利用に適している?

借り換え目的で銀行系カードローンを検討する場合「いくらまで借り換えできるか(限度額)」と「現在の契約条件より金利が低いか」の2点が重要です。

関西みらい銀行カードローンについてそれぞれ分析すると、次の通りです。

限度額は一般的なサラリーマン&主婦なら十分

貸金業の統計によると、キャッシング利用者の平均的な利用状況は「1社53.2万円/借入件数1.48件」と発表されています。

参考:個人信用情報機関CIC/ https://www.cic.co.jp/statistical/kashikin.html

統計をもとに、おまとめローンを検討し始める時点で「借入合計150万程度/借入件数3社」と仮定すると、最高限度額500万円という設定は十分だと言えます。

金利は他行カードローンと比べて安い

関西みらい銀行カードローンの金利は、消費者金融(最高金利17.8~18.0%)に比べると、非常に低く設定されています。

借り換えローン検討の際に比較対象となる他銀行と比べても、その安さが分かります。

最高限度額比較
銀行タイプ 銀行名 金利(年)
地方銀行 関西みらい銀行カードローン 3.5%~12.475%
地方銀行系 ちばぎんカードローン 1.7~14.8%
八十二銀行カードローン 5.5~14.5%
北洋銀行カードローン 1.9%~14.7%
都市銀行系 三菱UFJ銀行「バンクイック」 1.8%~14.6%
りそな銀行カードローン 2.5~13.8%
ネット銀行系 オリックス銀行カードローン 1.7~17.8%
東京スター銀行カードローン 1.8%~14.6%

メガバンクにひけをとらず、ネット銀行系と比べるとその金利の安さは歴然としています。

関西みらい銀行カードローンなら、一本化による利息負担額の減額幅が大きく・短期完済を目指しやすくなるメリットを実感できます。

給与振込or住宅ローン利用でさらに金利優遇あり

次の条件に当てはまる口座利用者なら、店頭表示から0.5%の金利優遇を受けられます。

優遇を適用すると同業他社全体でトップクラスの低金利となるため、預金口座利用者には借り換え先の第一候補としておすすめできます。

金利優遇(-0.5%)の対象となる人

  • 住宅ローン返済中
  •  関西みらい銀行を給与受取口座に指定している
    ※どちらか片方の条件を満たせば優遇対象になります。

いよいよ借り換え目的の申込をはじめる際は、これらの条件を適用できないか一度確認しておきましょう。

毎月返済額を減らして完済を目指す上で、助けとなります。

関西みらい銀行の「おまとめローン審査」は厳しい?

旧関西アーバン銀行カードローンの審査は、決して厳しいものではありませんでした。

しかし、2019年4月1日より近畿大阪銀行と合併した際に、カードローン申込条件が大幅に変更されています。

「関西みらい銀行カードローン」の変更点
①保証会社※の変更
(旧)SMBCコンシューマファイナンス→(新)りそなカード株式会社・オリックスクレジット株式会社
②年齢制限の変更
満75歳未満→満66歳未満

※保証会社とは:
なんらかの理由で返済不能に陥ったとき、借主にかわってキャッシング残債を全額立て替え(代位弁済)を行う会社のことです。

審査業務も重要なプロセスは受託していることが多く、保証会社名はカードローン審査基準の目安となります。

審査基準に強く影響すると考えられるのは、保証会社の変更です。審査業務の委託先が消費者金融系から銀行・信販系に変わりました。

後者の審査基準のほうが厳しい傾向にあり、消費者金融ではあまり重視しない「勤務先規模」「職業」といった属性を重く見ます。

また、利用できる年齢が引き下げられた点にも注意しなければなりません。

銀行系カードローンで取りざたされている貸しすぎ問題対策や、不動産担保ローンへ誘導する狙いがあると考えられます。

銀行再編後の審査に関する情報はまだ薄いものの、以前より厳しくなった可能性は十分あります。

「借り換え目的」の審査は生活費用途より厳しい

関西みらい銀行に限らず、借り換え目的のカードローン審査は、消費目的の申込に対するものより厳しくなります。その理由として、次の2点が挙げられます。

借り換え目的のカードローン審査が厳しい理由

  •  融資額が高額になる(100万円~数百万円が一般的)
  •  返済年数が長くなる(最長で8~10年程度)

借り換え目的のローンには、貸金業法で定められた「総量規制(年収の1/3までとする融資制限)」が適用されません。そのため、高額かつ長期返済となります。

消費目的でカードローンに申し込んだ場合は「今の家計状況」が重視されますが、借り換え目的だと「この先ずっと返済を続けられるか」という視点で審査されるのです。

このような事情から、生活費・レジャー費目的に比べて、借り換え目的でのローン申込は審査難易度が上がる傾向にあります。

同行のキャッシング利用分をまとめると審査優遇がある?

旧関西アーバン銀行・旧近畿大阪銀行でのキャッシング利用分を一本化する場合、審査を優遇してもらえる可能性があります。

そもそもカードローンには、自行の預金残高・貸付残高を増やすための「勧誘手段」という側面もあります。

今回の銀行再編により「体制の変わった新しいカードローンへ移行してほしい」という思惑が働く見込みもあります。

こうした審査優遇について、内部の基準が明らかにされることはありません。

しかし、紹介した金利優遇を考慮しても、預金口座利用者であれば借り換えに挑戦する価値はあると考えられます

過去の利用でトラブルがあった場合は審査に悪影響

旧関西アーバン銀行・旧近畿大阪銀行のいずれかで利用トラブルをおこしていた場合、借り換え審査に通過する望みはほぼありません。

関西みらい銀行の内部に利用者記録が残されており、審査担当者に参照されてしまうからです。

このように、金融機関から要注意人物として警戒されてしまうことを「社内ブラック」と呼びます。

過去に心当たりのある人には、別のカードローン・フリーローンを借り換え先として選ぶことをおすすめします。

関西みらい銀行カードローンのおまとめ利用をシミュレーション!

消費者金融3社の借入を関西みらい銀行カードローンで一本化する場合を仮定し、実際にどのくらい安くなるのかチェックしてみましょう。

借り換え後の返済イメージを「①返済期間を変えずに毎月返済額を安くしたい」「②今まで通りの毎月返済額で構わない利息を節約したい」の2つに分けて計算します。

借り換え前の状況…

借入先 借入額 金利(年) 毎月返済額 総返済額 利息
A社 80万円 17.8% 29,000円(最終返済月21,516円) 1,036,516円 236,516円
B社 80万円 15.0% 28,000円(最終返済月15,901円)  995,901円 195,901円
C社 50万円 18.0% 19,000円(最終返済月13,772円) 640,747円 140,747円
合計 210万円 76,000円 2,673,164円 573,164円
A~C社の合計210万円の残債を、関西アーバン銀行(金利13%)でまとめた場合…毎月の約定返済額:2万円

繰上返済のパターン①予定通り36回で完済を目指す

毎月返済額 70,757円(-5,243円)
返済回数 36回(借り換え前の返済計画と同じ)
総返済額 2,547,243円
利息 447,243円(-125,921円)

繰上返済のパターン②もともと支払っていた毎月返済額を変更しない

毎月返済額 76,000円(借り換え前と同額)
返済回数 34回(-2回)
総返済額 2,509,102円
利息 409,102円(-16,4062円)

いずれのパターンでも、総返済額に12~16万円の差がでています。収入が減ってしまった月でも、約定返済額の2万円を支払うことでピンチを乗り越えられます。

完済までのライフプランを立てる上で、複数社に対するキャッシング残債は有効であると分かります。

関西みらい銀行カードローンのおまとめ利用に向く人・向かない人

関西みらい銀行カードローンの特徴をもとに「借り換えに向く人」特徴をまとめると、次の通りです。

関西みらい銀行カードローンのおまとめ利用に向く人

  • 他社借入残高合計が500万円以内
  • 13%以上の高金利でキャッシング契約している
  • 旧関西アーバン銀行・旧近畿大阪銀行からの利用者

関西みらい銀行の契約条件は他銀行系カードローンに比べて良好で、おまとめ利用向きと言えます。

条件にあてはまる自行利用者に対する金利優遇もあり、預金口座を持っている人なら有力な借り換え先候補となります。

反対に、次のような人には他社での借り換えも検討することもおすすめします。

関西みらい銀行カードローンのおまとめ利用に向かない人

  • 他社借入残高合計が500万円を越える
  • 今の契約金利が13%未満
  • 預金口座を利用する予定がない

他社借入が多額かつすでに低金利で利用しているのであれば、借り換え先として選ぶメリットはありません。

預金口座利用者に対する優遇を考慮すると、より身近な銀行のほうが借り換え先候補として有力です。

おまとめ利用におすすめの消費者金融ローン

借り換えローン・おまとめローンは、消費者金融でも「おまとめ専用ローン」が用意されています。特徴・銀行系カードローンとの違いを紹介すると、次の通りです。

消費者金融の「おまとめローン」の特徴

  • 審査に通りやすい
  • 返済回数が決められている(96~120回)
  • 一度契約すると、同じ会社の通常のカードローンは利用できない

消費者金融の審査は銀行に比べて易しく「契約しやすさ重視」という人におすすめできます。

銀行系カードローンの「返済回数の定めがなく借入できてしまう」という特徴がないことで、かえって完済を達成しやすいというメリットがあります。

大手消費者金融を中心に、おまとめにおすすめの消費者金融を4社紹介します。

プロミス「おまとめローン」

300万円までと上限金額は低く抑えられていますが、最長返済回数120回(10年)と無理のないプランで支払えるのがメリットです。

返済期日も5日・15日・25日・末日のいずれかから指定でき、給料日などの事情に沿った引落日で無理なく返済し続けられます。

プロミスのカードローンを大手8社と徹底比較!メリット・デメリット

金利 6.3%~17.8%
限度額 300万円まで
申込条件 20歳以上65歳以下本人に安定した収入があること(主婦・学生OK)
借入方法 銀行振込のみ
返済方法 自動引落(銀行振込による随時返済可)

アイフル「おまとめMAX」

おまとめ上限額が800万円と高く、消費者金融としては最高の設定です。返済回数も120回まで指定できるため、借り換え後も無理せず着実に残高を減らすことが出来ます。

コールセンターで相談しながら申込手続きができる点も、業歴が長いアイフルならではのメリットです。

借り換えに不安を感じている人も、支払いが始まる前にもやもやとしている点を解消しておけます。

アイフルのおまとめローンは即日融資可能?審査時間はどれくらい?

金利(年) 3.0%~17.5%
限度額 1万円~800万円
申込条件 満20歳以上で本人に安定した収入があること(主婦・学生OK)
借入方法 銀行振込のみ
返済方法 自動引落(銀行振込による随時返済可)

アコム「借換え専用ローン」

アコムの借り換えローンの強みは、業界で最も長い返済回数162回(13年7ヵ月)を指定できることです。

おまとめ時に思い切って毎月返済額を大幅に減らし、収入が上がったタイミングで繰上返済を始める計画に切り替える利用方針にもおすすめできます。

年齢制限がなく、高齢者でも利用できる点にもアコムならではの特徴があります。

アコムのカードローンを大手8社と徹底比較!メリット・デメリット

金利 7.7%~18.0%
限度額 1万円~300万円
申込条件 満20歳以上で本人に安定した収入があること(主婦・学生OK)
借入方法 銀行振込のみ
返済方法 自動引落(銀行振込による随時返済可)

ノーローン「かりかエール」

最長返済回数は96回(8年)と他社に比べて短く設定されていますが、短期間で効率よく完済したい人におすすめできます。

全国の自動契約コーナーで申込でき、最短1時間程度のスピード審査に対応している点も魅力的です。

ノーローンの審査は厳しい・甘い?審査落ちする7つの原因を紹介

金利 7.7%~18.0%
限度額 10万円~400万円
申込条件 20歳~70歳で本人に安定した収入があること(主婦・学生OK)
借入方法 銀行振込のみ
返済方法 自動引落(銀行振込による随時返済可)

まとめ

関西みらい銀行カードローンのメリットは、平均的な複数社借入の一本化には十分な限度額・同業他社と比べて低金利であることの2点です。

営業地域内に住み預金口座を利用している人なら、さらに0.5%の金利優遇を受ける点も特徴です。

一方で、審査については「銀行再編と同時に厳しくなっている」可能性が非常に高い状態です。

預金口座を持っていない人・審査面で不安の残る人は、享受できるメリットを考慮して他行でのおまとめ利用を視野にいれてみましょう。

借り換え先の選択肢は、銀行のカードローンやフリーローンに留まりません。

消費者金融の「借り換え専用ローン(おまとめローン)」にも、審査難易度が低い・追加借入が出来ないため返済プランを達成しやすいというメリットがあります。

自分にあったおまとめ先を選ぶのも、完済までの負担を減らすことに繋がります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする