北海道銀行カードローンの審査は甘い?厳しい?通りやすさを他社と徹底比較

北海道銀行カードローン審査は甘い?

北海道銀行カードローン「ラピッド」は最大限度額800万円、北海道銀行の口座を開設せずに全国から申込み可能です。

アコムが保証会社なので審査に通りやすいイメージがありますが、実際にはどのような人が審査に通過しているのでしょうか。

北海道銀行の審査スタンスや、ラピッドを申し込む前に対策しておきたい4つのポイントについて徹底解説します。

北海道銀行カードローン「ラピッド」の審査に落ちた!考えられる理由と対処法

北海道銀行カードローンの審査基準を他社と比較

銀行カードローンを申し込んだ際は、必ず全国銀行個人信用情報センター(KSC)の個人信用情報を参照した上で審査が進められます。

加えて、CICと日本信用情報機構(JICC)の両方あるいはいずれか一方の情報もチェックされます。

年収や勤続年数・他社の借入状況をカードローンの申込み条件に設定する銀行がみられますが、条件を満たした場合の具体的な審査基準はどの銀行でも公開されていません。

一方、申込み条件を年齢と安定収入の2点に絞るなど条件設定の少ない銀行では、多くの人への融資が実現できるよう柔軟な審査姿勢を持っているという見方も可能です。

近年の銀行カードローンの審査動向をチェックしながら、北海道銀行の審査姿勢について、他の銀行や消費者金融と比較してみましょう。

北海道銀行は地銀の中でも審査が厳しい

適用金利が低ければ貸倒れリスクが少ない顧客を厳しい審査で絞り込み、金利が高ければ貸倒れリスクを取りながら多くの顧客に融資を行う傾向がみられるため、適用金利を審査難易度のバロメーターと考えることができます。

北海道・青森・秋田・岩手の、地方銀行のカードローン金利をまとめてみました。

商品名 金利(年)
北海道銀行「ラピッド」 1.9%~14.95%
北洋銀行「スーパーアルカ」 1.9%~14.7%
北陸銀行「クイックマン」 11.95%~14.95%
青森銀行「Aキャッシング」 2.4&~14.5%
みちのく銀行「トモカ」 4.9%~14.0%
秋田銀行「あきぎんスマートネクスト」 5.8%~14.8%
南都銀行「E-PACK」 1.7%~14.0%
岩手銀行「エルパス」 1.8%~14.6%
東北銀行「イーノス」 4.8%~14.0%
東日本銀行「スーパークイカ」 3.0%~14.8%

一般的に限度額が高いほど低金利が適用されますが、ラピッドでは最低金利が1.9%と低く、少額の融資には比較的柔軟な対応が期待できるものの、多くお金を借りたい人には厳しい審査が予想されます。

消費者金融と比較するとかなり厳し目

次に、北海道銀行カードローン「ラピッド」と大手消費者金融5社、札幌市内に本店・支店を設ける中堅消費者金融5社の金利を比較してみましょう。

会社名 金利(年) 限度額
北海道銀行「ラピッド」 1.9%~14.95% 800万円
アコム 3.0%〜18.0% 1万円~800万円
アイフル 3.0%〜18.0% 800万円以内
プロミス 4.5%〜17.8% 500万円まで
レイクALSA 4.5%〜18.0% 1万円~500万円
SMBCモビット 3.0%〜18.0% 800万円まで
キャネット 15.0%~20.0% 5万円~300万円
キャッシングエイワ 17.9507%~19.9436% 1万円~50万円
グットファイナンス 10.0%~20.0% 1万円~1,000万円
シーエスジー 18.0%~20.0% 1万円~50万円
ビアイジ 12.0%~18.0% 1万円~200万円

以上から、消費者金融と銀行カードローンでは最高金利に3%〜5%の差があることが明らかです。

ちなみに、10万円を1年間借りた場合の利息は、金利年18%の場合は18,000円、年15%の場合は15,000円となります。

金利が低いほど利益が少なく、貸倒れリスクが高まるため、低金利の銀行カードローンでは高金利の消費者金融よりも審査が厳しくなる傾向です。

消費者金融では、窓口対応を含め申込み時の相談対応が銀行カードローンと比べて充実しています。

キャッシングエイワのように申込者と直接会話して審査を行う業者もあり、返済能力のチェックを行いつつ、お金を借りたい理由を審査に反映させるケースもみられます。

銀行カードローンの審査は基本的に厳しい

消費者金融では自社審査一本で融資可否が判断されるのに対し、銀行カードローンでは保証会社と銀行の2段階で審査が行われます。

返済能力を調査するという目的は共通ですが、異なる視点で審査が行われるため、審査通過へのハードルが高いとされています。

保証会社では、個人信用情報を用いて過去の延滞や金融事故の有無を調査した上で、保証可能額すなわち銀行カードローンの利用限度額が決定されます(仮審査)。

カードローンが返済できなくなった際、銀行に残債を一括返済(代位弁済)する立ち位置なので、銀行よりも貸倒れリスクが高いです。

代位弁済後に自己破産や個人再生に至った場合、残債の全額回収は事実上不可能となるため、返済能力は厳しくチェックされます。

仮審査通過後、銀行では貸しても良い人物なのかを主眼に審査が行われます(本審査)。

本人確認書類や年収証明書に不備があった場合、約束事を守ることができないと判断され、希望通りの限度額が提示されなかったり融資見送りになったりすることが考えられます。

住所・勤務先や年収は最新の情報を提供するようにしましょう。

2018年から銀行カードローンの審査が難化

銀行カードローンには、貸金業法のような融資額の総量規制が設けられていないため、2017年3月頃までは年収に近い限度額が提示されるケースが見受けられました。

しかし、銀行カードローンの貸出残高の増加から過剰貸付の懸念が浮上したため、全国銀行協会の申し合わせや金融庁の銀行カードローン検査を通じて与信(限度額)の適正化を図る動きが出始めました。

その結果、多くの金融機関で他社利用分を含めた借入額を年収の2分の1にする等の自主規制が行われることになりました。

2018年1月からは銀行取引から反社会的勢力を排除する目的で、預金保険機構経由での暴力団データベースへの照会が義務化されたことも相まって、銀行カードローンの審査は厳しくなったのです。

スルガ銀行の不祥事も地銀カードローンの審査基準に影響?

2018年5月、スルガ銀行の不動産融資で借主の年収や預金残高等を偽装した上で、本来の返済能力を超える不適切な融資を実行するという不祥事が発覚しました。

書類の原本チェック不徹底と、営業サイドによる増収増益のプレッシャーが不正融資の原因でした。

銀行法第1条で定められている「預金者等の保護」「銀行業務の健全・適切な運営」という原点を各銀行が再認識した結果、返済能力を厳格に調査する流れが確立しました。

借主の生活に悪影響を及ぼす過剰融資を防止するため、50万円以上の融資を希望する際に年収証明書の提示が必要になったのも、この流れからです。

北海道銀行カードローンの審査は本当に厳しい?見極める4つのポイント

2018年1月以降、銀行カードローンの審査では返済能力や申込者の属性を慎重に調査するようになり、銀行取引の状況も審査ポイントの一つとされています。

地方銀行における融資審査の実態を見ながら、北海道銀行カードローン「ラピッド」の審査が本当に厳しいのかを見極めてみましょう。

①地銀カードローンの審査と大手銀行カードローンの審査の違い

2017年9月の実施された金融庁のカードローン検査では、融資残高が多いメガバンクを含む12の銀行が検査対象に選ばれ、検査後は融資上限額の自主規制にいち早く取り組みました。

契約までWEB完結できるカードローンも増えていることから、過去のクレジットヒストリーが審査の重要ポイントとされています。

一方、地方銀行は取引規模がメガバンクより小さいこともあり、給与振込実績を含む口座取引状況や勤務先の業績などの申込者属性を調査しやすい一面があります。

銀行窓口でのコミュニケーションや営業担当者の勤務先(取引先)訪問を通じて、申込者の生活状況や職場での勤務態度を把握している場合もあり、年収の2分の1を一つの目安としながらも個別の事情を踏まえて融資可否を決定するケースもあるようです。

②地銀カードローンは積極的に利用者を集めている

低金利時代の長期化に伴い、企業向け融資による利息収入が減少傾向にある中、地方銀行では個人向けカードローンを安定した収益源として位置づけています。

企業向け融資の金利が年1%後半とされている中、その数倍の金利収入を得られることは、銀行にとって確かに魅力でしょう。

新規利用者を獲得するため、店頭広告やテレビCMが積極的に展開されています。

現に北海道銀行では、口座保有者(個人)対象に「道銀ATMカードローン」の契約を推進しています。

給与振込実績がある人など銀行所定の基準を満たした人に向けてATM画面上で勧誘画面を表示させ、その場で契約・融資までできるサービスです。

③地銀は長年の利用者を優遇する傾向にある

北海道銀行は「営業地域のお客様の安心と繁栄に貢献」を経営理念に掲げ、地域に密着した営業体制を取る銀行です。

北洋銀行と共に北海道内の2大銀行と呼ばれることもあり、口座数・融資残高の拡大にしのぎを削っている一面もあります。

そのため、北海道銀行をメインバンクとする会社に勤めている人や、北海道銀行の預金口座を長期間利用している人は、その実績を考慮して審査が行われる可能性があります。

④消費者金融「アコム」が保証会社になっている

北海道銀行カードローン「ラピッド」の保証会社は、大手消費者金融のアコム(株)です。

安定収入がある成人であることを条件に、パート・アルバイトや大学生でも申込みが可能で、比較的審査に通りやすいとされています。

2019年4月時点のアコムの成約率は44.4%、ほぼ2人に1人が審査に通過している計算です。

ただし、過去にアコムで延滞等のトラブルを起こしている場合は審査通過が難しくなるので注意しましょう。

「地銀カードローンの審査通過率は30%ほど」のカラクリ

地方銀行カードローンの審査通過率は、30%前後と言われています。

北海道銀行はカードローンの成約率を公表していませんが、新生銀行グループが提供するカードローン「レイクALSA」の2019年1~3月の成約率が33.0%と、30%に近い数字になっています。(新生銀行グループ「2018年度通期決算・ビジネスハイライト」)

10人申し込んで7人が審査に落ちると聞き、審査が厳しいと感じる向きがあるでしょうが、審査に通過できる人も実在するのです。

審査に落ちる人の特徴について説明します。

審査落ちの多くが無職・借金経験者

審査に落ちる人の多くが、無職又は過去に借金経験がある人です。

無職の状態で銀行カードローンに申し込んだ場合、在籍確認先が自宅となるため安定収入の裏付けが取りにくく、審査通過が難しくなります。

自営業者の在籍確認先が自宅であることを利用して、自営業者を装ったカードローン申し込みを考える人がいますが、発覚した場合は規約違反として一括弁済の対象となります。

銀行側に悪質だと判断された場合は刑事告訴の恐れもあるため、虚偽申し込みは禁物です。

借金経験者の場合、年収と比較して借入残高が多いケースと、個人信用情報で過去の延滞・金融事故歴が登録されているケースが考えられます。

いずれのケースも返済能力に乏しいと判断され、審査に落ちてしまいます。

審査対策をしっかりすればそこまで難しくない

保証会社での審査段階では銀行の取引状況をチェックしないので、個人信用情報の登録内容を重要視して審査が進められます。

同じ職場で長く勤める、延滞せずにクレジットカードや携帯電話の機種代金の支払を続けるなど申し込む前に審査対策を万全に行っておけば、審査通過の難易度が下がるといえます。

申込者の状況別に北海道銀行カードローンの審査対策方法を紹介

北海道銀行カードローン「ラピッド」の審査に通過するためには、収入の安定度を高めることや個人信用情報をクリーンに保つことが主な対策です。

一方、既に多額の借金を抱えている人や現時点で無職・専業主婦の人の場合は、カードローンの申込み以外の対策も選択肢となります。

申込者の状況に応じた、4つの対策方法について紹介します。

信用情報のクリーンな正社員なら年収・勤続年数をチェック

正社員は雇用期間の定めがなく比較的解雇リスクが少ない他、ボーナスや昇給も見込まれるので収入の安定度が高い働き方です。

勤続年数が長いほど職場での信用度が高く、銀行側としても長期間の返済に問題がないという安心材料にもなります。

転職間もない場合は12か月働くことで勤務先での年収が確定するため、勤続2年目に入ってからの申し込みがおすすめです。

銀行カードローンの審査でもクレジットカードの限度額設定と同様に、人事院が毎年公表している「標準生計費」が重要視されています。

2018年4月の標準生計費は、次のとおりです。

家賃や住宅ローン(住居費)の支払額が下表より多い場合は、実際の支払額に置き換えて計算します。

世帯人数 生活費 住居費 合計
1人 83万円 57万円 140万円
2人 118万円 63万円 181万円
3人 167万円 56万円 223万円
4人 217万円 50万円 267万円
5人 266万円 44万円 310万円

標準生計費以上の年収を確保していることが、審査通過の前提条件です。

信用情報がブラックの場合はクリーンになるのを待つ

クレジットカードや各種ローンの支払を3か月以上延滞した場合や、自己破産・任意整理などの債務整理を行った場合は、個人信用情報に異動情報として登録され、国内すべての個人信用情報機関と情報が共有されます。

他社・他銀行を含め新規のローン契約が難しくなりますが、いわゆる「金融ブラック状態」から脱するためには、期間を置いて異動情報が消えるのを待つことが重要です。

延滞が解消して5年経過後に異動情報が抹消されますが、全国銀行協会個人信用情報センター(KSC)では自己破産・個人再生のため官報に掲載された情報が10年間登録され続けます。

ただし、延滞解消後に2回以上転居した場合など、5年以内でも個人信用情報がクリーンになるケースもあるようです。

他社借入が多い場合はおまとめ利用がおすすめ

他の銀行や消費者金融から4件以上の借入がある場合は、審査通過が難しいといわれています。

利用中の業者で増額審査に通過できない、すなわち高額の返済が難しい人だと判断されるからです。

業者ごとに約定返済日が異なるケースもみられ、返済忘れのリスクが高いと評価されがちです。

借金の件数と借入残高を着実に減らすには、フリーローン(おまとめローン)の利用がおすすめです。

バラバラだった返済日を月1回にまとめられる他、カードローンと比べて低金利で完済を目指せるのがメリットです。

北海道銀行ではWeb完結型のフリーローンが提供されているので、借金をまとめるために検討してはいかがでしょうか。

融資金額 10万円~300万円(1万円単位)
融資期間 7年以内(6か月単位)
融資利率 年3.8%~14.0%
保証会社 (株)オリエントコーポレーション
資金使途 事業目的以外であれば自由

無職・専業主婦の方は公的機関に相談するのがおすすめ

専業主婦が北海道銀行カードローン「ラピッド」を申し込むことは可能ですが、家計から返済費用を調達すると評価されるため、審査に通過したとしても利用限度額は低くなります。

無職で同居家族もいない場合は、収入源自体がないと判断され審査には通過しません。お金に困っている場合は、公的機関への相談をおすすめします。

生活保護の利用や、社会福祉協議会を通じて生活福祉資金の貸付けを受けられる場合があります。

借金返済資金に困っている場合は、法テラスや自治体の法律相談窓口に相談し、債務整理について相談するのも一つの手段です。

北海道銀行カードローンの審査基準を理解して申し込もう

北海道銀行カードローンの審査では、安定収入を裏付けとして年収や勤続年数が重視されます。

北海道銀行の口座を持っている場合は、給与振込や公共料金引落しの実績も評価材料の一つとなるでしょう。

個人信用情報に延滞情報や事故情報が登録されていると、申込時点の年収が高額だとしても返済能力なしと判断され、審査通過が難しいです。

反面、アコム(株)が与信審査を担当するので、申込者の属性に問題がなければ審査通過が容易だといえます。

同じ職場で1年以上働き続けて、個人信用情報がクリーンであることを確認した上で、審査通過を目指しましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする