カードローンの申込条件には、年齢や安定収入の他に、以下のような文言が記載されていることも多いです。
・当社指定の保証会社(○○)の保証を受けられる方
カードローンに申し込む際にこの文言を見つけたものの、よく意味が分からないという方も多いのではないでしょうか?
特に、同じ保証秋者のカードローン審査にすでに落ちている場合、保証を受けられるかどうか不安に思いますよね?
今回は、カードローン審査で保証会社はどんな役割をおこなっているのか、同じ保証会社のカードローンを何件も受けるのは問題ないのか解説していきます。
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目次
保証会社の役割はカードローン審査と代位弁済
保証会社はその名の通り、カードローンが返済できなかった時のために代理で返済してくれる会社です。
保証人の会社バージョンといったら分かりやすいですね。
ちなみに、利用者の返済が滞った時に保証会社が代わりに返済することを代位弁済と言います。
また、保証会社はカードローン審査も担当します。
カードローンを提供している金融機関は反社会組織などの方にお金を貸してしまうかもしれないというリスクがあります。
一方、保証会社は返済能力のない方に融資をおこなって代位弁済せざるを得なくなる可能性があります。
審査を適当におこなうリスクはどちらにもありますが、保証会社のリスクのほうが頻発しやすく、重いものとなります。
保証会社はカードローン審査のほとんどの部分を担当
ただ実際、保証会社は申込者の身元チェックもおこなっています。
特に2018年から銀行カードローンは申込者の情報を警察データベースに照合する手続きが加わりましたが、こちらをおこなっているのは保証会社です。
そもそも、この手続きは銀行がカードローン審査を保証会社に丸投げしていることを批判されて追加されたものです。
これにより反社会勢力への借入リスクは減りましたが、保証会社の丸投げ体制は特に改善されていないのです。
保証会社はカードローン審査をどのようにおこなっている?
保証会社がカードローン審査を実施する際、「この人は貸したお金をしっかり返済できるか」を基準に属性や信用情報を見ていきます。
特に、信用情報機関に登録されている個人信用情報を保証会社は細かくチェックします。
個人信用情報はカードローンやクレジットカードなどのサービスの利用履歴などが登録されているもので、JICC・KSC・CICという3機関に情報は保管されています。
銀行も信用情報機関に登録できますが、保証会社や消費者金融のほうが幅広い信用情報を確認することができます。
消費者金融が銀行カードローンの保証会社になっているケースが多い
保証会社 | 提携する主な銀行 |
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アコム |
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SMBCコンシューマー・ファイナンス(プロミス) |
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新生フィナンシャル(レイクALSA) |
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エム・ユー信用保証 |
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SMBCコンシューマー・ファイナンスやアコムは、自社でカードローンを提供する傍ら、銀行カードローンの保証会社になっているケースが多いです。
消費者金融が保証会社の役割をするのは、前述の通り幅広い信用情報をチェックすることができるためです。
銀行は消費者金融に審査を任せ、もしもの時の代位弁済を担当させています。
一方、消費者金融は銀行の保証会社を担当することで、銀行から手数料を受け取っています。
このように、両者はWinWinな関係にあるので、関係性が成り立っているのです。
本来であれば、消費者金融カードローンと銀行カードローンは競合としてしのぎを削っています。それでも円滑な関係を築けているのには、こうした事情があったのですね。
審査に落ちたカードローンと同じ保証会社のところに申し込むのはNG?
審査に落ちたカードローンと同じ保証会社のカードローンに申し込むと、無条件に審査へ落ちそうですよね?
実際、一度落ちたカードローンと保証会社が同じというのは、どれくらい審査に影響するのでしょうか?
ブラックリストなどに入る可能性は低い
保証会社はあくまで、提携するカードローンの審査をサポートする意味合いが強いです。
そのため、保証会社によって審査基準が大きく違うということは考えにくいです。
同様に、一度保証会社の審査に落ちた人をブラックリストのようなものに登録しておき、他のカードローン審査で再度確認できた時は無条件に落とすということも考えにくいでしょう。
消費者金融、メガバンク、地方銀行ではそれぞれ事業目的が違う訳ですから、カードローン事業もそれに応じて変わってくるはずです。
その中で保証会社が落ちる人を決められるほど、強い力を持っている可能性は少ないです。
保証会社が違っても審査基準は大きく変わらない
そもそも、保証会社の違いによってカードローン審査の内容が変わることはありません。
カードローン審査の内容は共通の部分がかなり多いので、どの保証会社が審査が甘い・厳しいということはないのです。
それよりも、金利の高さ・低さや、銀行と消費者金融の違いなどが審査基準に大きくかかわります。
最も、カードローン審査に落ちるのは申込者自身の属性不足や金融事故が原因なケースが圧倒的に多いので注意しましょう。
保証会社ごとの独自基準でカードローン審査に落ちることもあり得る
とは言え、保証会社ごとに独自でおこなっている審査手続きが一部あっても不思議ではありません。
カードローン審査は内情を一切公開されないので推測でしかないですが、合否の出し方が全く同じという訳ではないでしょうし、過去の申込者のデータベースを活用している可能性も高いです。
こうした独自の部分がカードローン審査の結果を左右する可能性はかなり低いのは確かです。
それでも、申込者の属性は審査の当落線上ギリギリにいれば、保証会社選びが審査落ちの決定打になりうる可能性は十分あるでしょう。
とは言え、審査基準ギリギリなのは自力でも分かるので、最大限改善できればどの保証会社のカードローンでも審査に通るようになるでしょう。
カードローン審査は同じ保証会社よりも同じグループ会社に注意
すでにカードローン審査に落ちてしまった場合は、同じ保証会社を避けるより、同じグループ会社を避けたほうが良いでしょう。
例えば、三井住友銀行カードローンに落ちたり、返済トラブルがあったりした時は、同じグループであるプロミスの審査は避けたほうが良いです。
また、楽天銀行住宅ローンでトラブルがあった時は楽天銀行カードローンを避けたほうが良いというように、別の種類のローン利用でも気を付けるべきでしょう。
恐らく、同じ会社内、あるいはグループ会社で取り扱っている金融系の商品の情報は共有されている可能性が高いです。
信用情報にも金融事故は確認できますが、あくまで他社利用時のトラブルです。
自社内のサービスでトラブルがあった場合は実際に会社へ損害を与えてしまっているので、会社独自のブラックリストに入っている可能性があります。
このブラックリストの難点は、金融事故と違っていつまで経っても評価が改善されない可能性があるということです。
トラブル・事故を起こした自覚があるなら、そこに近しいカードローンは申し込まないほうが身のためですよ。
一度審査に落ちた保証会社の保証も受けられる
一度審査に落ちてしまった場合も、その保証会社の保証をしっかり受けることはできます。
ただ、そのためには審査に落ちた時に、どこが原因かをしっかり調べて、改善することが必要になります。
「この保証会社は審査が通る!」「このカードローンは甘い」などと、相対的に通りやすいところを探してばっかりで、自らの改善をしないと再度審査に落ちるリスクが高いので注意しましょう。